原文入力:2010-12-19午後08:28:26(1446字)
わが軍が今日か明日に延坪島付近の西海で実施するという砲射撃訓練を巡り南北間の緊張が急激に高まっている。‘天気さえ良ければ訓練する’という南側に対抗し、北側は 「2次、3次の予想できない自衛的打撃が加えられるだろう」と公言している状態だ。 このまま行くならば先月の‘延坪島事態’以上の衝突が起きかねない。 西海5島住民をはじめとする国民の不安感も大きくなっている。 今日の明け方にはロシアの要求で国連安保理が緊急招集されもした。 韓国戦争以後、最高水準の危機状態と言っても過言でない。
状況がこうなった以上射撃訓練は中止することが妥当だ。 政府は我々の領土内でなされる合法的訓練であると強調している。 だが、同じ地域でなされた前回訓練が延坪島事態の口実になった。 権利があるとはいえ必ず訓練を強行しなければならない理由はない。 訓練が新たな衝突を触発する引き金の役割をするならば、しないということしかありえない。 いったん事が広がれば誰が勝とうがすべて被害者となるほかはない。 訓練延期または、取り消しは弱さの表現ではなく状況悪化を防ぐための前向きの選択だ。
合わせて政府は北側と多角的な対話を始めなければならない。 延坪島事態など最近の情勢不安定の直接的責任が北側にあるといっても、その背景には政府の強硬対北韓政策があった。 今のように意味のある対話通路が全部遮断された状況を変えない限り、新しい衝突の可能性、さらには戦争の火種は消えない。 平和のための積極的な努力をしないまま軍事態勢強化だけを語るのは責任ある態度ではない。 何より国民が今のような不安の中で生活するのを望んでいない。
北側は今回のように南側訓練などを口実に緊張を高めさせる行為を直ちに中断しなければならない。 北側の対南挑発が短期的に内部を結束させるなどの効果があるか否かは分からない。 だが、国際的孤立を深化させ、結局は権力基盤を脆弱にすることなっている。 北側は中国とロシアが状況悪化を憂慮し今回の訓練に反対していることを自身に対する支持と勘違いしてはならない。 延坪島事態に対しても誤りを認め公式に謝ることはもちろんだ。
北側は韓半島の平和を保障し、核問題など韓半島関連懸案を解くための努力に積極的に参加しなければならない。 特に南側に対する敵対的態度を捨てるべきだ。 今、関連国は韓半島情勢を安定させ6者会談を再開しようと多様な外交的接触をしている。 重要なことは北側の意志だ。 北側は対南挑発を中断し既存の各種合意を尊重する態度から見せるべきだ。 北側が持続的に提起している北方境界線(NLL)問題も南北間対話が活性化してこそ解決の糸口を見つけることができる。 他の韓半島関連懸案を平和的に解こうとする努力もまた、南北関係が改善されないならば十分な力を得られない。
いかなる名分も国民の生命より優先することはできず、どんな理由であれ韓半島で戦争が起きてはならない。 南北間の限りない対決は両側を共に犠牲にさせ、東北アジア全体を葛藤の場にするだろう。 南北の自制が絶対に必要な理由だ。 そして平和を守り韓半島懸案を根源的に解くための努力をはやく本格化しなければならない。
原文: 訳J.S