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[朝の陽射し] 民主労働党の変身、民主党の退行/パク・チャンシク

原文入力:2010-08-02午後09:33:15(1761字)

←パク・チャンシク論説委員

この頃、民主労働党がうまく行っている。地方選挙では地方自治体長3人と地方議員142人を当選させた。7・28補欠選では光州南区で44%を得たので負けても勝ったに値する。野党圏の沈滞期に民主労働党がそれとなく点数を稼いでいる背景が気になる。

民主労働党は非常に賢い戦略を展開している。これらは野党圏連帯と関連して "時代と国民が要求する課題の前で小さな意地を下ろし先に犠牲になる" と語る。また、欲を前に出さず能力に見合う正当な持分だけを主張するという。先に犠牲になる姿を見せることにより、連帯の相手方、特に第一野党を支持する国民が道徳的債務感を感じるようにする戦略だ。

実際に7・28光州南区選挙で民主党国会議員が連帯パートナーである民主労働党を‘ハンナラ党2中隊’と呼んだ事件が起きていた。これに対し民主労働党は光州妄言を批判しながらもソウル恩平乙の民主党候補が当選するよう努力しようと叫んだ。光州市民たちは光州南区よりは補欠選全体の勝負所である恩平乙選挙状況に足をばたつかせただろう。このような状況で侮辱された民主労働党がむしろ道義的に正しい態度を取ったので、光州市民たちの胸に好意に報いようという心がムクムクと広まり始めたのだろう。民主労働党の光州南区での善戦は偶然ではなかった。

民主労働党は最近‘柔軟な進歩’を新しいキャッチフレーズとして掲げた。これを疎通戦略の側面から見るならば、自分中心の考えに執着せず国民の目の高さに合わせようと努力するという話だ。進歩政党らは他の勢力と連帯を議論し条件が合わなければ蹴飛ばして出て行くことがあった。その結果、自分たちの価値が正しいかもしれないが、行動はちょっと信頼できないという視線を相手方から受けた。一緒につきあいにくいという評判も生まれた。ところがこれからは自分の考えを少し曲げてでも一緒に協力する側を選ぶということだ。協力する相手方の好感と信頼を得ることは人間関係でも政治でも大変重要だ。セオドア・ルーズベルトは "成功公式の最も重要な要素は他人と仲良くする方法を知ることだ" と言った。民主労働党はこういう変身を実験中だ。

もどかしい民主党の話をしなければならない。民主党指導部は補欠選の時、自分の持分は少しも出さずに小さな野党の手首を捻ってゴリ押し候補単一化をした。家の外では力を出せないながら家の中の幼い弟妹たちの食べ物を味わう悪い兄の欲心を現した。選挙敗北後に潔く責任を負う姿もなく幾日か強くごねた。

非主流は刷新連帯という団体を作ったが、党刷新に役に立つのか疑わしい。最近、民主党と民主労働党、国民参加党、場外親盧勢力を合わせ単一連合政党を作ろうという‘ビッグ テント論’、進歩大統合優先論、10月補欠選早期対応論をはじめとして、野党圏全体の枠組みを変えようという提案が相次いで出ている。民主党支持基盤が特定地域と高齢層中心に縮んだ現実を見る時、非常に切実に議論してみるべき主題だ。ところで非主流陣営は‘チョン・セギュンたたき’に没頭するのみであり、野党圏再編と革新論議にこれと言った関心がない。だから民主党の古い枠組みはそのまま置いたまま党の職権だけをつかもうということではないかという疑いを持つことになる。

非主流の最大実力者であるチョン・ドンヨン議員は党権に挑戦するという。昨年、彼はソウルの地方区を捨て離党して故郷の全州で国会議員に当選した。その後、龍山惨事解決のために奔走した点は認められる。だが、首都圏戦線を守ることが難しいと中途放棄した人が党の看板になる? 退行もここまでの退行はない。

民主党重鎮たちには我執が感じられる。我執は自分中心の狭い考えに執着し他の人の意見や立場を考慮せず自分だけを前に出す態度だ。小さい政党が賢く変身する中で、第一野党が我執に捕らわれているのが不憫だ。

パク・チャンシク論説委員 cspcsp@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/433144.html 訳J.S