原文入力:2010-05-17午後02:41:18(1091字)
創刊22周年 リ・ヨンヒ先生 病床メッセージ
この国の苦痛を解決する使命持って生まれて
←リ・ヨンヒ先生
肝硬変で入院治療を受けていらっしゃるリ・ヨンヒ先生からハンギョレ創刊22周年を祝うメッセージが送られてきました。
このメッセージはリ先生が病床で口述されたものをお嬢さんのミジョン氏が書き取ったもので、14日夕方7時から本社屋上ハニ堂山で開かれた創刊記念祝宴でミジョン氏が直接朗読しました。メッセージ全文は以下の通りです。(編集者 注)
ハンギョレ家族の皆さん!
22年前、数多くの国民が生きるか死ぬかを心配する中で生まれた一つの弱い命が、いよいよ22歳の青年に育ち、今日の誕生日を迎えることになりました。強欲で険悪だったその歳月を勝ち抜き今日に至った その虚弱だった子供の成長した姿を見ながら心からのお祝いのメッセージを送ります。
考えてみればハンギョレが今日のように堂々とした新聞に育った過程は、波を越え育ってきた一葉扁舟(小舟)のまさにその毅然とした過程でした。ハンギョレ新聞はこの国の苦痛の解決に出て行く使命を運命的に持って生まれました。そして未だその使命を完全につくしたとは言えないものの歴史に残る大きな業績を成し遂げました。
ところで、今後また生まれた20余年前の状況のような険しい現実に至り、ハンギョレ新聞が果たさなければならない責任はより一層重大になりました。去る22年の困難の中で、ハンギョレ新聞の幼い命をここまで守り育てた この席にはいない諸先輩の労苦を今一度思い起こしましょう。また、今この席に参加している現職社長以下、ハンギョレ家族の皆さんにも格別の敬意と愛を表します。皆さんは新聞が誕生する時のような難しい条件に耐えて、かき分けて進まなければならない使命を再び担うことになりました。今、そのような過程を経た22周年誕生日に私リ・ヨンヒが皆さんと同席できずとても残念です。
ある有名な軍人の‘老兵は死なず。ただ(記憶から)消え去るのみ’という言葉を-私はその話をした将軍は別に尊敬したりはしないが-私は今その言葉の意味に該当する境地に来ています。私が皆さんの記憶から消えても、ハンギョレ新聞の未来とずっと一緒にいるでしょう。
2010年5月14日 ソウル白病院の病床で
リ・ヨンヒ
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/421120.html 訳J.S