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[おい!韓国社会] 無償給食の次は? 教育熱の公共化! /イボム

原文入力:2010-03-28午後07:33:39(1667字)

←イボム教育評論家

無償給食論難が熱い。ハンナラ党は‘金持ち給食’としつつ継続して足払いをかけているが、給食問題は最後まで与党に不利になるだろう。彼らはこれを挽回しようと、全教組名簿公開を強行して選挙の争点に飛火させる心づもりのようだ。もうそろそろ一度点検してみる時だ。─6月選挙まで無償給食だけで行くことができるだろうか? 侮れない。今後、与党から提起される攻勢的イシューも心配であり、特に保守側候補が借用する可能性も相当ある。もう無償給食の次のカードを検討する時だ。

我が国父母の教育熱は世界的に高いと定評がある。ところで学級当たり生徒数,学生1人当り公教育費,人口対比図書館数,科目別学業興味度などの指標で、我が国は経済協力開発機構(OECD)最下位圏だ。教育熱が高いことで噂になった国で、どうしてこのようなことがおきるのだろうか? これは我が国の父母たちの教育熱が中途半端、すなわち徹底的に個別化され、ひたすら‘どうすればうちの子を名門大の近所にやれるか’に集中しているためだ。

こういう中途半端な教育熱は明らかに出世主義と学閥主義の虜だ。だがこれを否定することが可能か? 世界的に類例のない圧縮成長の過程で、教育を通じた階層上昇の神話を体験し一世代にもなっていない。ここに正面から対抗しては百中百発、敗れることになっている。もちろん次の総選挙・大統領選挙には主要政党から大学序列化と学閥主義に対する対策が出てくるようにしなければならない。だがこの問題は次に取り上げることにして、ひとまずは今年の教育長選挙に集中してみよう。

私は今回の選挙を契機に、父母の教育熱を公共化させる経路を模索してみることを提案する。事実、我が国の父母たちの教育熱は一度も公的領域に集まってみる機会を持てないまま‘チマパラム(教育ママ旋風)’という汚名をかぶってきた。国家政策水準では言うまでもなく、地域水準でも同じで、はなはだしきは最も基礎的な単位の学校でもそうだった。克明な証拠を挙げてみる。最近、新学期を迎え学校別に父母総会を行った。ところで何時にやったのか? 大部分の学校で、堂々と真昼に行った。誰が自動的に排除されるのか? 大部分のパパと職場ママたちだ。そうしておきながら‘父母’総会だよ。実に呆れ返ることだ。

政府が校長公募制をすべての学校に拡大するという。ところで公募校長の選出は学校運営委員会で行う。学校運営委員会は父母委員,地域委員,教師委員で構成されるが、父母委員はこのように‘真昼に’開かれる父兄総会ですでに内定した人を発表する様式行為を通じて決まる場合が多い。

事情がこのようであれば生半可に中途半端な教育熱を否定しようとするのはやめよう。むしろ残り半分を満たしてみよう。これのために最初の公約として、すべての父母会議と行事を夕方に行うようにしよう。‘お金だけ稼いでくること’を要求されている雰囲気にくやしさを感じ始めたパパたちと、息を殺して涙を飲み込んできた職場ママたちが投票場へ向かうだろう。2番目の公約として校長公募の時、父母直選制を導入しよう。インターネットを活用すれば政策発表と討論と投票を効率的に進行することができる。

こういう最小限の制度的基盤を用意して父母の多様な価値と見解が表出されるようにしなければならない。たとえ学歴至上主義に強く傾倒した父母たちが優位を占めるとしても、これと違う方向の声が顕著に確認されるならば、学校は今よりましな所になるだろう。そしてこれを通じて父母たちの教育熱を教育環境改善や生徒たちの権利伸長のために公共化できる踏み台が確保される。これが持つ普遍性と共感の水準は無償給食の後続カードとして遜色ないだろう。

イボム教育評論家

原文: https://www.hani.co.kr/arti/SERIES/57/412804.html 訳J.S