原文入力:2010-03-18午後08:00:38(1141字)
文化放送を政権のラッパ吹奏者にするための工作が満天下にあらわれた。それも工作の主役であるキム・ウリョン放送文化振興会(放文振)理事長の口を通じてだ。彼は<新東亜> 4月号に載せられたインタビューで、キム・ジェチョル<文化放送>社長を強く圧迫し文化放送から "左派大掃除" をしたと話した。その上、去る8日の文化放送系列会社などに対する人事はキム社長一人でしたことではないと話し 「大きな家にも呼ばれて‘向う脛’蹴られて罵倒され」という表現まで使った。大統領府のような核心権力層が介入したという話だ。
発言が知らされるやキム理事長は‘大きな家’は放文振の管理監督機能などを考慮して使った言葉だと弁明した。だが彼が「大きな家に入ることができるか?外に呼び出して…」という話までしたと見て、大統領府を指し示したと見ざるをえない。彼が言論学者出身として最小限の良心があるならば、政府がどのようにして文化放送掌握の試みに介入したかを明らかにしなければならないだろう。
キム理事長は文化放送が単なる政権の戦利品であり、放文振は代理統治者という時代錯誤的な認識も表わした。社長を選ぶのに「話をよく聞く人かというのが第一の基準」とか「キム・ジェチョルは清掃夫の役割をしたよ」という言葉がまさにそうだ。こういう人がどうして文化放送の公共性確保のために設立された放文振の理事長でいられるのか。直ちに謝罪し退くのみだ。
キム理事長と放文振の政府側理事らが‘公営放送の敵’ということはこの間の動きからも確認されたことだ。放文振は昨年から文化放送経営に露骨に干渉し、去る2月初めにはオム・ギヨン社長を締め出し、報道・製作担当理事を直接任命した。これに反発しオム社長が辞退するや、後任に李明博大統領の側近であるキム社長を選任した。ところが以後、キム社長すら信じられなくなり殴ったりなだめたりして人事に介入したのだ。
キム社長も責任を避けることはできない。放送記者であり専門分野に強い人が、放送を政権のラッパ吹奏者に仕立てる工作に抵抗さえしていないことが明白になった以上、退くのが当然だ。政府もまた反省しなければならない。先ず人事介入の真相を徹底的に明らかにし、責任者を処罰しなければならない。また文化放送の独立性を保障する法律改正などの制度的装置用意にも協力しなければならない。そうでないならば公営放送を守ろうとする国民的抵抗を避けることはできないだろう。
原文: 訳J.S