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[社説] 北との対話 局面転換を早急にすべき

登録:2013-05-01 22:25 修正:2013-05-01 22:43

 武大偉・6者会談議長 兼 中国代表の北朝鮮訪問説が議論されている。これと関連してわが国の6者会談首席代表であるイム・ソンナム外交部韓半島平和交渉本部長が中国を訪問して今日、武大偉代表と会う。北韓の核・ミサイル問題など懸案を巡って緊張している雰囲気を対話の方向に変えて解決の方法を見出すための動きが具体化した形だ。わが国政府の努力が重要な時だ。

 武大偉代表は先週アメリカを訪問してさまざまな政府の要人と意見を調整した状態だ。米国国務部は昨日北韓の‘挑発威嚇’が最近おさまったのは良いことだとして、北が非核化に向けた裏づけを示す必要があると話した。対北韓対話の開始に条件を付けながらも期待を表したのだ。2ヶ月近く続いた韓-米軍事訓練が一昨日終わり、北の態度も少しずつ変わっている。北はせっかく作られた対話の雰囲気を見逃さないことを望む。その第一歩が武大偉ら中国特使の受け入れだ。北側は対話で懸案を解決する可能性があることを他の国々に示さなければならない。

 わが国政府は局面転換の速度を上げるために集中力を発揮しなければならない。そのためにはどんな内容の対話がどんな方法でなされるべきかに関する説得力ある構想が必要だ。無条件に対話を始めるべきではないが、北の態度の変化を一方的に要求することも現実的でない。問題は朝鮮半島の非核化とともに平和体制構築に対する議論をどのように作っていけるかにある。北の有事の心配が根本的に解消されない限り、核・ミサイル問題の解決も難しくならざるをえないためだ。このような努力なしに北を説得してほしいと中国に要求していれば動きは始まらない。朴槿恵大統領は来週にワシントンで開かれるオバマ米国大統領との首脳会談でこれと関連する意見のすり合わせを成し遂げなければならない。

 開城工業団地の正常化問題については別個の接近が必要だ。 一部保守勢力が取り上げ論じている停電・断水の対応は望ましくない。水や電気までが切れ工団が完全に閉鎖されてしまえば、再び稼動するのがその分さらに難しくなるはずだ。北は一昨日「開城工業団地を完全に破綻させることは民族として許されない」と言った。現在の事態の責任を南側に回す側面があるが、工団の閉鎖を望まないという意だ。政府が韓-米首脳会談に前後して工団の正常化と経済協力の拡大に対する確実な意思を示すならば北側が呼応しないわけがない。私たちは朝鮮半島の情勢がどのように変わるかにより最大の被害者にも受恵者にもなり得る。平和的な解決法を積極的に追求するのは政府の当たり前の任務だ。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/585450.html 韓国語原文入力:2013/05/01 19:02
訳T.W(1189字)

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