http://www/登録:2012/09/06 19:15(1297字)
セヌリ党選挙対策委員会公報委員がソウル大のアン・チョルス融合科学技術大学院長側に、わいろと女性問題を暴露するとして不出馬を迫ったと訴えられ、衝撃を与えている。
朴槿恵セヌリ党大統領選候補の強力な対抗馬格であるアン院長に対する不出馬脅迫が事実ならば、これは政治として越えてはならない限度を越えたもので、民主主義の基本原則を損ねる深刻な問題になる。
アン院長側のクム・デソプ弁護士は昨日、記者会見して "去る4日チョン・ジュンギルセヌリ党公報委員が電話をかけてきて‘わいろと女性問題を調べてすべて知っている。これを暴露するつもりなので(アン院長が)選挙に出れば死ぬ。アン院長にこの事実を伝えて出馬を止めろ’と、何度も脅迫した" と主張した。クム弁護士はチョン委員が暴露するといった内容について "アンラボが1999年に産業銀行から投資を受けて投資チーム長であるカン某氏にわいろとして株を提供したというものと、アン院長が木洞(モクトン)に居住する音大出身の30代の女性と最近までつきあっていたというものだった" と明らかにした。
クム弁護士は "アン院長に確認した結果まったく事実ではないということを確認した" と話した。
これに対してチョン委員は直ちに"友人間の対話を巡って脅迫や不出馬の勧奨というのは大げさ" と話し "ちまたで聞いたいくつかの話を伝えただけ" と釈明した。
しかしセヌリ党選対委公報委員という肩書きをもちながら、アン院長関連の疑惑を連日提起してきた人が、根拠不明の資料を聞いて不出馬を云々したことは非常に不適切な行為だ。本人は否認しても受け入れる側としては脅迫と感じざるをえない。
チョン委員が普段アン院長の問題を選対委内部で共有すると話してきた点から推察すると、この問題がセヌリ党の中で議論された可能性も排除することはできない。
万一、党次元で関与したとすれば、これは民主的な政党の資格を問わないわけにはいかない重大事態だ。セヌリ党は真相を明らかにして責任の所在も明確に問い詰めなければならないだろう。
クム弁護士が "アン院長に対する情報機関または監査機関の組織的な裏調査が行なわれていて、その内容がセヌリ党に伝えられないかという疑いを持つ" という問題も聞き捨て難い。
権力機関が乗り出して裏調査をするならば不法査察であり政治工作にあたる。国会で民間人に対する不法査察についての国政調査が予定されているだけにこの問題はぜひとも確かめなければならない。
この日の会見でアン院長は事実上大統領選挙の真ん中に飛び込んだわけだ。いずれにせよ検証は徹底すべきだが、勝負に執着したあげく民主主義の根本原則まで踏みにじることがあるならば非難を受けて当然だ。
原文: .hani.co.kr/arti/opinion/editorial/550501.html 訳T.W