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社説・コラム
[社説] ‘ボロボロの古里原発’再稼働するな
登録:2012-07-05 00:00
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https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/541008.html
原文入力:2012/07/04 19:22(1397字)
停電トラブルで3月に稼動を中断した古里原発1号機について、原子力安全委員会が設備と部品、安全システムを点検した結果、安全性が確保されたとし再稼働を許可すると昨日表明した。集団移住を要請していた原発周辺の地域住民たちは、思いもよらない事態として強く反発している。故障が多いだけでなく、最も大事な原子炉の安全性に深刻な問題があるという指摘を受け入れた1号機を形だけの安全点検を経て拙速に再開決定を下したためだ。 原子炉の炉心と気体、液体など1次冷却材を受け入れる鋼鉄の原子炉圧力容器は、原発の安全と直結する部分だ。圧力容器は、内部エネルギーに耐えられる指標である最大吸収エネルギーが68J(ジュール)以上を維持しなければならない。古里1号機は1978年に90.4Jだったものが、1988年と1999年にそれぞれ54.7J、54.9Jと測定され、基準値をはるかに下回ることが明らかになっている。圧力容器が内部の温度変化に耐えることができる強度である‘延成-脆性遷移温度’の数値も大きく下がっている状態だ。30年以上使われて、これ以上使用できないほど脆弱な状態になったのだ。一部の専門家はこのような古里1号機の圧力容器を人間に例えれば骨粗しょう症にかかった状態だと指摘もしている。
しかし最近の安全点検では、まさに本来の圧力容器の部分は2007年に30年の寿命がついているのに、当時の書類を検討することに過ぎなかったという。住民をはじめとする環境団体が国際原子力機構と原子力安全委員会の安全点検を不信がる理由である。また、古里1号機が1979年に米国で発生したスリーマイル原発事故で原発の安全性が強化されるより以前に建設されているうえ、衝撃に脆弱な溶接材料で圧力容器を継ぎ合わせたという点も不安要因だ。その上 古里1号機の半径30km地域は300万人以上が住む人口密集地域だ。
福島原発事故以後、原発の安全規制を強化するとして作った原子力安全委員会の正体と限界が今回赤裸々になった。国際原子力機構がわずか8日間の点検をして古里1号機の安全に問題がないと発表した時から再稼働を目標に手続きを踏んでいるだけではないかとの疑惑が指摘されていたが、その通りになった。原子力安全委員会は会議の公開が原則なのに昨日は会議を参観しようとしていた市民団体活動家は追い出されてしまった。原発族の利害と原発拡大政策に従うだけの、このような原子力安全委員会はもう信頼できない。第三者により再び設立し、政府の原発拡大政策を根本的に再点検しなければならない。
原文: 訳T.W
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