原文入力:2012/01/03 19:13(1059字) 非常対策委員会の立ち上げ直後から始まったハンナラ党内の破裂音が日増しに強くなっている。 ‘政権実力者の勇退論’と‘一部非常対策委員の辞退論’が正面衝突して刷新どころか場合によっては党が2分するのではないかという心配まで出始めている。
改革と刷新の過程では当然あつれき音はするはずだ。しかし今のハンナラ党の姿は新しい創造のための混乱として見過ごせるものではない。刷新の目標と過程が絡まりあって何が正しくて何が間違っているのか分別がつかなくなっている。非常対策委員は腕章をつけた占領軍のように行動して、大統領派系は非常対策委員の過去の言動を問題視して‘非対委揺さぶり’に出ている。皆が口では反省をいうがハンナラ党で心から反省している人は誰もいないように見える。
国政破綻に一次的な責任がある大統領派系の反省のなさはさておいて、非対委員側も問題があるのは同じだ。‘再結党レベルの革新’という難しい目標を達成するためにはどたばただけが出来ることではない。綿密な戦略、状況を突破する高度な政治力がなければならないのにそのような姿は見うけがたい。言動が軽率すぎる。
非対委が大仰に掲げた事業の一部は失笑を買っている。‘DDoS検察捜査国民検証委員会’が代表的なものだ。今回の事件の被疑者格であるハンナラ党が検察捜査を‘検証’するという発想もあきれるが、‘キム・オジュン総帥招聘’などの大衆の関心を引くための試みも別に愉快でない。非対委の要求に従ってチェ・グシク議員は結局離党したが、それでハンナラ党の責任が免れるものでもない。非対委が、本来の政策刷新と政治改革に拍車をかける代わりにこのようなパフォーマンスとトカゲの尻尾切りに傾注しているために、‘政治的なショー’と評されるのだ。
もはや世間の注目は非常対策委員長である朴槿恵議員に注がれている。非対委員の人選と運営はもちろん非対委員の暴露発言に対する責任もやはり究極的には朴議員にあるためだ。朴議員は昨日、政党代表のラジオ演説で人的刷新をめぐる党内のあつれきに関連してひとまず非対委員側に旗を振った。しかし今後が順調とは思えない。党の改革の責任を負うべき非対委が逆にひどい目に合っている状況からしてが、朴議員としては堪え難い問題に違いない。今や朴議員のリーダーシップは本格的な試験台にさらされている。
原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/513178.html 訳:T.W