呉世勲 ウィキリクス初登場「民主党との統合がハンナラ党への助け」
原文入力:2011/09/21 15:47(1958字)
パク・ジョンチャン記者
就任後、バーシュボウ前大使と和気あいあいと対話
「就任3ヶ月にもならなかったが、人々が李明博と比較」
←呉世勲前ソウル市長。 イ・ジョンア記者
「ウィキリークス」に呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が登場した。
「韓米FTAという「ソーセージ」の味を、それがどのように作られたかということを心配する必要なく、高く評価する時がくるでしょう」(バーシュボウ前駐韓米国大使)
「米国側で柔軟性を発揮して、うまく妥結されれば良い」(呉世勲前ソウル市長)
呉世勲前ソウル市長とバーシュボウ前駐韓米国大使が、2006年9月29日、和気あいあいとした昼食ミーティングでやりとりした対話内容だ。呉前市長就任後に会った2人は、韓米FTA、ソウル市政方案、龍山基地移転再開発と関連した問題について話を交わした。
ウィキリークスが暴露した外交文書を集団で翻訳している「ウィキリークス韓国」(www.wikileaks-kr.org)が最近、呉世勲前ソウル市長に関する最初の翻訳文書「呉世勲ソウル市長のビジョン:新しいソウル」を発表した。
呉前市長はFTAについて、「盧武鉉政権の政策の中で、私が支持する唯一の政策」としながら「大統領選挙が近づくと議会の承認を受け難いので、可能な限り早く、韓国議会に持ってこなければならない」と主張した。彼は「議会通過が遅い場合、数ヶ月中にサービス分野で反対が強くなる」とも展望した。
バーシュボウは「韓国の交渉者たちが、韓国議会が願う水準の透明性を持って交渉するのは難しい」として「国民と(国会)議員が、韓米FTAという「ソーセージ」の味を、それがどのように作られたかということを心配する必要なしに、高く評価する時が来るだろう」と話した。これに呉市長は、「アメリカの方が柔軟性を発揮して、うまく妥結されれば良い」と話した。
呉前市長はソウル市政構想に関して、「ソウル市長就任3ヶ月もならない時点で、すでに人々が李明博前市長と比較する」として「負担になるが、同時に良い挑戦」と暗示した。呉市長は代表的な政策として「漢江ルネサンス」構想を説明して、「中央政府(盧武鉉政権)が、漢江の南北を近づけるプロジェクトを邪魔しなければいい」と話した。
呉前市長は当時論議になった龍山基地移転についても、「ソウル市が龍山基地を再開発する権限を持っていたが、盧武鉉政権が奪っていった」と、盧武鉉政権に対して不満な内心を現した。
呉前市長は「龍山基地移転後、親環境緑地地域に変化するように願う」として、「中央政府にも似た「セントラルパーク」計画があるが、盧武鉉政権が本気なのか疑わしい」と話した。盧武鉉政権が米軍を平沢に移すために移転費用を用意しているのに、龍山基地土地の一部を売却しようとするということだ。このような発言は、ソウル市と中央政府の間の反目として映りかねない発言であるのに、呉前市長はアメリカ大使の前で遠慮なく打ち明けた。
これにバーシュボウは、「米軍基地を平沢に移す時間が残っているから、龍山基地移転問題を次の政権や議会と相談するのはどうか」と提案した。呉前市長は、「どんな再開発計画があろうと、新しいアメリカ大使館用地は、キャンプ・コイナー(龍山米軍基地内)に用意されるだろう」とバーシュボウを安心させた。
2007年大統領選挙の展望に対するバーシュボウの質問に呉前市長は、「15ヶ月も残っている大統領選挙の結果を予想しようとするなら、『魔法』が必要だ」として、「党内の欠陥がハンナラ党の勝利を左右するだろう」と見通した。彼は、韓国政治が急変していることを、2006年5月31日に行われたソウル市長選挙を例に挙げ、「市長選挙の3ヶ月前の2月でも、ソウル市長になるだろうとは夢にも思わなかった」と明らかにした。
呉前市長は国内政治について、「民主党との統合がハンナラ党を助けることになるが、難しく、近い期日中に起きにくい」と、独特の見解を現した。
文書を翻訳した「akaulbmaerd」は、「ミーティングで呉世勲が得たことは1つもない」として、「無理に作ってみようとするなら、漢江ルネサンス、大使館前の緑色空間計画に対して、バーシュボウが満足がる反応を見せたこと」と酷評した。
一方、「ウィキリークス韓国」には、呉前市長の文書の他にも、駐韓アメリカ大使館が本国に送った外交文書と情報報告の中に、最近、論議になっている問題を中心に、50件余りの翻訳が掲載されている。
パク・ジョンチャン記者 pjc@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/SERIES/329/497228.html 訳 M.S