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米 ‘富の再分配’ 宣言…“階級戦争始まった”

原文入力:2009-02-27午後11:23:13
富裕層に6360億ドル税金さらに賦課、中産層以下 支援
保守陣営 “ロビンフッドよりもっと悪い”…議会荒波予告

キム・スンベ記者

←26日(現地時間)バラク・オバマ米国大統領がホワイトハウスで2010会計年度連邦政府予算案を発表している。左側からチョ・バイデン副大統領,オバマ大統領,ティモシ カイトゥノ財務長官,ピーター オジェグ ホワイトハウス予算局長。 ワシントン/AP連合

‘オバマ予算案’の意味
バラク・オバマ米国大統領が26日(現地時間)発表した予算案は、富裕層の税金を増やして中産層以下を支援する‘富の再配分’に核心が合わされた。このために<ニューヨーク タイムズ>等の米国言論は‘階級戦争’が始まったと分析した。レーガン時代以後、富裕層減税と小さな政府という経済イデオロギーを初めてひっくり返す内容に共和党など保守陣営は直ちに反発した。

←米国財政収支推移

オバマの予算案は去る30年間にわたり政府と市場を支配した‘レーガノミックス’からの“歴史的方向転換’を意味する。政府が大幅な財政赤字を甘受して市場に再び飛び込んだのだ。民主党出身のビル・クリントン前大統領が‘均衡財政’を過度に強調し進歩的政策を果敢に実現できなかったこととも比較される。

←米国予算案主要内容

オバマは進歩価値を実現する核心として、当然ながら税制改革を選択した。今後10年間、富裕層には6560億ドルの税金をさらに賦課するが、中産層以下には1490億ドルを割り引く。年所得20万ドル以上の高所得層に賦課した税金は大きく2つの側面で中産層以下に恩恵として戻る。医療保険および教育恩恵拡大だ。特に医療保険恩恵を受けられない階層に10年間に6340億ドルが投入される。

富裕層と大企業に対する増税の他にも、温室ガス権排出権販売を通じて財源を用意する腹案だ。ピーターオジェグ ホワイトハウス予算局長は2020年以後には年間3千億ドルまで税収が増えると見通した。オバマ行政府はこうして確保された税収を庶民層減税に5257億ドル,クリーンエネルギー技術開発に1200億ドルを投資する方針だ。

米国社会は去る30年間、深刻な貧富格差拡大を体験した。ローレンス サーマス ホワイトハウス国家経済委員長は下位80%が上位1%に毎年1万ドル小切手を渡している格好だと例えた。オバマはこの日「誤った過去」 「深刻な無責任の時代」との決別を宣言した。民主党のナンシー・フェロシー下院議長は「今や私たちの国家の価値を宣言する予算案が用意された」として支持した。<ワシントン ポスト>は「政府が貧富格差を減らし富の再分配の拡大を推進している」と分析した。

保守陣営は激しく反発している。ジョン・ポナー下院共和党院内代表は「大きな政府時代が帰ってきた」として「民主党はあなたにその費用を支払えと要求している」と批判した。米国議会は陣痛に襲われるものと見られる。共和党は約8千億ドルの景気浮揚策が財政赤字を拡大するとして反発してきた。景気浮揚策に共和党は上院議員3人だけが賛成した。民主党内保守的議員らの支持をすぐにも集めなければならない。これから‘資本主義の天国である米国で社会主義をしようと言うのか’式の論争も加熱する展望だ。<AP>通信はこの日、“税制と支出を巡る激しい政治的激突が火を見るより明らかだ」と報道した。
キム・スンベ記者marcos@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/341356.html

原文: 訳J.S