原文入力:2011-03-03午後09:47:17(1314字)
カダフィ軍、ブレガなど主要港 攻撃…内戦本格化
東・西に分かれた油田、反政府軍と両分し対峙
リュ・ジェフン記者
←リビア内戦状況と石油産業(※クリックすればさらに大きく見ることができます)
リビア政府軍と反政府軍の間に地中海沿岸主要都市を巡る争奪戦が本格化している。
ムアマル・カダフィを支持する政府軍と民兵隊は2日(現地時間)朝、反政府軍が掌握した東部の主要輸出港であるブレガに対する奇襲攻撃を敢行したが、6時間の激しい戦闘の末に退却した。政府軍空軍機らは3日にもブレガの大型石油団地内の滑走路に対し空襲を敢行した。先立って政府軍は1日、西部の最大石油輸出港であるジャウィヤも攻撃したが、やはり反政府軍の反撃に押された。英国日刊<ガーディアン>は政府軍と反政府軍の対峙状況が長期膠着局面に入り込みながら政府軍のブレガ攻撃は "実質的な内戦の序幕" と分析した。
首都トリポリとカダフィの故郷であるシルトゥを根拠としたカダフィ軍の攻勢はリビア経済の90%を占める石油輸出港を掌握しようとする戦略的布石が敷かれている。カダフィ軍や反政府軍が産業施設に対する攻撃を自制しているのも収入と直結する石油施設の確保が絶対的に重要だという点を知っているためだ。
リビア第2の石油輸出港 ブレガは1月中に一日5万1千バレルの原油を船積みし、日量1万8千バレルの精油能力を備える精油工場がある主要石油産業都市だ。トリポリの西側50kmに位置したジャウィヤはトリポリの西側関門であるだけでなく西部油田で生産される原油の唯一の輸出港(1月中、19万5千バレル)であり日量12万バレルの原油処理能力を持つ精油施設がある。
3週目を迎えたリビアの状況はカダフィ側と反政府軍側が一日180万バレルの原油を生産する世界12位の石油輸出国であるリビアのエネルギー産業を東西に両分したまま膠着状態に置かれている。リビアの内陸油田らは地理的に東、西側の堆積地帯に集中しており両勢力が東西に分かれた生産インフラを分けて掌握している局面だ。生産能力だけをみる時、最大油田のサリル油田などが位置する東側が若干多い程度で、内戦が長期化し東西分割がなされる場合、両者の石油産業収入はほとんど対等になると評価される。交戦が行われたブレガはベンガジを中心にして反政府軍が掌握した東部キレナイカ地域とトリポリを中心にしたトリポリタニアの境界線に隣接する戦略的要衝だ。
ロンドン政経大学(LSE)のアリア ブラヒミ 北アフリカプログラム研究員は「戦闘は海岸地域に集中し、シルトゥとベンガジを結ぶ道路が主要激戦地域になるだろう」と予想した。彼は「外国の軍事介入は最後の選択になるだろう」とし「しかし原油を狙った外勢介入という反感に直面しなければならないだろう」と指摘した。
リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/466286.html 訳J.S