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武装デモ隊、トリポリ‘東-西 はさみ撃ち’

原文入力:2011-02-25午後09:42:00(1749字)
チュワラなど周辺地域都市 次々‘接収’
"カダフィが掌握した地域 残り少ない"
親政府軍 各地で銃撃…犠牲者 急増

リュ・イグン記者

←デモ隊の‘戦車行進’リビア反政府デモが本格的に首都トリポリを接収するための武装蜂起の様相を見せる中で、24日(現地時間)デモ隊が掌握した東部海岸都市バイダでデモ隊が戦車を走らせ行進している。バイダでは前法務長官のムスタパ アプテル チャルリルが主導し部族指導者たちと反政府デモ隊勢力が会議を開き、ムアマル・カダフィの即刻辞退を要求した。 バイダ/APニューシス

42年独裁の終息も残り僅かか?
反政府デモ隊がリビアの首都トリポリを東西両側から圧迫しアマル・カダフィ(69)国家指導者の立場がますます減っている。トリポリからわずか数十km内にある都市までデモ隊が接収し、カダフィ側武装勢力と接戦を行っている。今週末、リビアの民主化革命は大きな分岐点を迎える展望だ。

リビア第2の都市 ベンガジに続き、第3の都市であるミスラタまでもデモ隊側に渡った状況で、トリポリ西方のチュニジアと隣接するチュワラとジャウィヤもデモ隊に接収されたという外信報道が相次いだ。トリポリがデモ隊の東西挟撃で閉じ込められた姿だ。 <AP>通信は24日(現地時間)「カダフィが人口が殆どいない南部の砂漠と首都周辺のいくつかの村を統制しているだけ」と伝えた。カダフィの統制地域は、トリポリ以外にクムス、サブハなど少数に過ぎない。<ロイター>は「武装した反カダフィ民兵隊がトリポリから車で1時間で行ける距離まで巡回査察している」と報道した。

カダフィ側の反撃も続いている。24日、カダフィの協力者であるナッジ シプシャが率いる部隊がトリポリから48km離れたジャウィヤ殉教者広場でデモ隊に向け銃撃を加えたと<アルジャジーラ>が報道した。これらは対空火器でイスラム寺院の尖塔を破壊することもした。この日の攻撃で多ければ100人が亡くなったと外信が伝えた。トリポリのあごの下に位置するジャウィヤはリビア最大の精油工場がある。親カダフィ武装勢力はまた首都から200km離れたミスラタ空港を襲撃し警戒に立っていた市民数十人が負傷した。

リビアの地で命を終えると言っているカダフィは‘城門’をより一層固く閉ざした。カダフィは革命守備隊と少なくとも3000人以上のイスラム汎アフリカ旅団などで編成された傭兵らを首都郊外に配置した。<ニューヨーク タイムズ>は 「カダフィが首都防御を試みる目的で彼の民兵隊と傭兵を集結させた」と伝えた。カダフィの次男サイプ アル イスラム(38)は24日、CNNのトルコ語放送である<CNNトゥィルク>とのインタビューで「プランA,B,C、全てリビアで生きリビアで死ぬこと」としながら‘決死抗戦’の意を曲げなかった。

トリポリ市内のカダフィ官邸へ向かう道路と国営テレビ、ラジオ放送会社の建物などには数十人の武装兵力が警戒に立っっている。外信は現地住民との通話を通じトリポリに進入する主要道路に戦車などが配置されていると伝えた。都心中央の緑色広場では人の姿を見ることは難しい。広場の一画には‘アルジャジーラとBBCは希望混じりの嘘をまき散らすな’、‘家族たちとは話をするべきで決して戦ってはならない’と書かれた大きな横断幕が懸かっていると<ニューヨーク タイムズ>は伝えた。

週始めの激烈な反政府デモで死亡者が数十人発生した以後、トリポリは恐怖と不安に包まれたが、同時に抵抗の気勢が漂っている。トリポリに入ったイタリア記者らは<ガーディアン>に「依然としてカダフィに忠誠をつくしているように見えるトリポリも すでに分裂している」と伝えた。外信は市民たちが25日正午、金曜礼拝が終わった後に緑色広場でデモを行おうという携帯メールを回していると伝えた。

リュ・イグン記者 ryuyigeun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/465420.html 訳J.S