オーストラリアの都市シドニーのビーチで起きた銃乱射事件の容疑者2人は親子関係だったと、現地警察が15日(現地時間)明らかにした。死者は16人となった。
英日刊紙ガーディアンと豪日刊紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、オーストラリア警察はシドニーのボンダイビーチ銃撃事件の容疑者は2人で、父親のサジド・アクラム(50)と息子のナビド・アクラム(24)だと明らかにした。警察は現在、第3の容疑者は探していないと述べた。
父親である容疑者は現場で警察によって射殺された。息子も重傷を負い、警察の護送下で病院に搬送された。
ニューサウスウェールズ州警察庁のマル・ラニオン長官は、父親の容疑者は銃器所持許可証を所有しており、6丁の銃器を所持していたと明らかにした。その後急襲した住宅にも銃器6丁があったと述べた。犯行現場付近に駐車されていた車両からは手製爆弾が発見され、処理要員も投入された。
警察は、当初14人が現場で死亡し、その後2人が病院で治療中に死亡したと発表。現在、負傷者は40人と集計されている。病院に搬送された子ども4人のうち、10歳の少女はシドニーの病院に搬送されたが死亡した。警察は死亡者の年齢が10歳から87歳まで様々だと明らかにした。
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は今回の銃撃惨事について「純粋な悪行かつ反ユダヤ主義的行為であり、我が国で起きたテロ行為だ」と糾弾した。続けて、これに対応するために必要なあらゆる資源を投入すると表明した。日曜日に発生した今回の事件は、オーストラリアで29年ぶりに起きた最悪の銃乱射事件であり、ユダヤ教の祭日「ハヌカ」の行事が行われている最中に起きた。
一方、前日ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)には、一人の市民が丸腰で銃撃容疑者を制圧する様子を捉えた動画が投稿され、話題となった。体格のいい男性市民が銃撃犯の後ろから静かに近づき、ヘッドロックをかけて銃を奪った後、銃撃犯に銃口を向けた。
ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ首相は「彼は真の英雄だ」とし、「彼の勇敢な行動で、今晩多くの人たちの命が救われた」と述べた。