原文入力:2010-03-12午後09:18:13(1191字)
アテネ 3万人集会
示威激化・拡散の兆し
リュ・ジェフン記者
←戦場のようなギリシャ ギリシャ政府の超緊縮政策に反対し全国的なゼネストと示威が広がった11日、アテネ市内中心部道路周辺に駐車していた一部車両がデモ隊により燃やされている。火炎瓶とハンマーまで持った一部デモ隊は車両に火を付け、銀行など建物のガラス窓や外壁を壊し、警察車両とバイクなどを破壊した。アテネ/新華連合ニュース
国家破産の危機に直面したギリシャがストライキと暴力デモのうずに陥っている。
ギリシャの二大労総である公共労組連盟(ADEDY)と労働者総連盟(GSEE),共産党傘下の全労働者戦線(PAME)が11日、政府の‘戦時状態’に準ずる超緊縮政策に抗議し、全国的なゼネストを強行し、全国の官公庁と企業,病院,交通が終日ほとんど麻痺した。首都アテネでは3万人余りが参加した平和デモは暴力デモに変わり投石戦と放火につながった。2008年12月デモに参加した15才の少年が警察が撃った銃に撃たれ死んだ以後に広がった猛烈な暴力デモ程ではないが、示威が拡散・激化する様相を見せている。
この日のゼネストは今年の財政赤字縮小目標(GDP対比 4%, 約100億ユーロ)の半分に該当する48億ユーロ規模の政府の2次緊縮案が去る5日議会を通過したことに反発して起きた。2次緊縮案は△付加価値税引き上げ(19%→21%) △公務員のボーナス30%削減と福祉手当削減幅拡大(10%→12%) △2010年年金凍結△油類税8%追加引き上げ△タバコ税・酒税追加引き上げ△高所得者・富裕層の所得税引き上げおよびぜいたく品課税などで国民に追加的な苦痛分担を強力に要求した。
社会党政府は当初、強力な労組の反発を避けるため年初1次緊縮案から公務員の賃金削減などを除いたが、国際金融市場とヨーロッパ連合会員国の信頼を回復できず劇薬処方に出ざるを得なかった。
追加緊縮案に対しヨーロッパ連合主要会員国たちの反応は概して肯定的だが、ギリシャ国民の反応は批判的だ。企業家を代表するアテネ商工会議所のコンスタンディノス ミカルロス会長さえ、低所得層の被害が大きく全体国内消費を減らすことと憂慮する。彼は 「緊縮案は必要だが誤った方向」 として 「施行される場合はより多くのデモが広がるだろう」 と話した。国際社会支援のための縮小案が、強力な国内反発にぶつかりギリシャは言葉どおりの進退両難状態に陥っている。
リュ・ジェフン記者 hoonie@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/409807.html 訳J.S