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女性皇族としての結婚の儀式も一時金も諦めた「眞子内親王の選択」

登録:2021-10-27 06:10 修正:2021-10-27 07:16
眞子内親王が婚姻届を提出 
「私たちはかけがえのない存在」…皇室を離れ「小室眞子さん」に 
義母の金銭問題で日本社会は4年間大騒ぎに
眞子内親王(右)が今月26日午後、東京のあるホテルで婚約者の小室圭さんと共に結婚会見を行った=東京/AP・聯合ニュース

 「私にとって(小室)圭さんはかけがえのない存在です。そして、私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために、必要な選択でした」

 明仁天皇の姪・眞子内親王(30)は26日午後、東京のあるホテルで、婚約者の小室圭さん(30)と共に結婚を知らせる記者会見に臨んだ。やや緊張した面持ちだったが、事前に準備した会見文を力を込めて読み上げていった。眞子内親王は「これから生きていく中で、また違った形での困難があると思うが、これまでそうであったように、2人で力を合わせて共に歩いていきたいと思っている」と述べた。

 記者団との質疑応答はその場で行われず、文書で回答する形になった。NHKは「質問の中に誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないものが含まれていることに、眞子さまが強い衝撃を受け、強い不安を感じたため」とし、「医師とも相談して決めた」と報じた。眞子内親王は結婚をめぐる問題で「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」を患っていた。

 眞子内親王と小室圭さんは同日午前、代理人を通じて婚姻届を地方自治体に提出した。女性皇族が結婚すれば皇室を離れることになるため、同日、眞子内親王は「小室眞子さん」になった。眞子内親王は結婚後、品位維持のために税金で充てられる一時金(約1億5千万円)を辞退した。結婚の儀式も行わない。日本メディアは儀式も一時金もない結婚について「戦後初めて」と報じた。

 眞子内親王の結婚はこの4年間、日本社会を騒がせ続けた。日本の国際基督教大学の同級生である2人は5年間の交際を経て2017年9月に婚約を発表した。しかし、小室さんの母親の金銭問題が週刊誌で報じられ、物議を醸した。世論はあっという間に「結婚反対」に傾き、結婚も延期された。徳仁天皇の弟であり、眞子内親王の父親の文仁親王は2018年11月に記者会見を開き、「多くの人が納得できる状況にならないと、納采の儀(結婚式)は行えない」と言及するなど、不快感を示した。

 あらゆる難関を乗り越えて結婚に辿り着いたが、世論は依然として冷ややかだ。朝日新聞系列の週刊誌「AERA」が9月にインターネットで実施した世論調査によると、回答者の93.3%が「二人の結婚を祝福する気持ちはない」と答えた。同日の記者会見が開かれた近くの公園では「結婚反対デモ」が開かれた。

 二人はしばらく東京渋谷のマンションで暮らしたのち、ニューヨークに向かう予定だ。小室圭さんは安定した生活基盤を整えるため、2018年8月に渡米し、ニューヨーク州のロースクールで学び、今年7月に弁護士資格試験を受けた。合否は12月に明らかになる。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1016699.html韓国語原文入力:2021-10-27 02:30
訳H.J

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