原文入力:2009-10-14午前08:26:17
発表前日 平和賞・文学賞 一部言論‘言い当て報道’
主催側“強力な候補…うわさに過ぎない”流出説 否認
リュ・イグン記者
12日ノーベル経済学賞の発表を最後に2009年ノーベル賞受賞者に対する気がかりは全て明らかになった。だが‘候補者の名前が発表前に流出した’という疑惑は相変らず解けずにいる。
ノルウェーの商業放送<テーベ2>は8日夜、バラク・オバマ米国大統領がノーベル平和賞を受賞すると報道した。ノーベル平和賞発表の一日前に出てきたこの放送は人々を驚かせた。実際に報道した<テーベ2>のイェルハル ヘルスコグ記者は「100%確実だった訳ではない。オバマは最も論理的な選択だった。私は他の人々が驚いたより一層驚いた」と<AFP>通信に話した。記者はオバマの名前が自身に流出しなかったとしても「若干の取材源」が効果があったと余韻を残した。彼は受賞者を正確に当てた秘訣を‘ノーベル賞委員たちのように考えたまで’と話した。
40万部を発行するスウェーデンの代表新聞<ダーゲンス・ニューヘテル>はスウェーデン翰林院(アカデミー)とノーベル賞委員会の発表一日前に文化面トップ記事でドイツ小説家へルタ・ミュラー(56)がノーベル文学賞を受賞すると報道した。この報道で英国の賭博サイトの‘レッドブロックス’でミュラーの当選確率は直ちに2等に跳ね上がった。驚くべきことにこの新聞は昨年もノーベル文学賞受賞者を正確に言い当てた。
翰林院は流出説を否定した。翰林院の行政担当者オード シエドゥリクは候補者名簿の流出は推測に過ぎない」とし「ミュラーは数年間、強力な候補であった」と解明した。永らく流出説に苦しめられたためか、ノーベル賞委員会はホームページの質問・応答コーナーに‘誰それが今年のノーベル賞候補に指名されたというデマが全世界的に出回っているのは何故か?’という仮想質問に「それは単にうわさに過ぎない」と明らかにしてある。ノーベル賞委員会は候補の名簿さえ50年が過ぎた後に公開する程に厳格な秘密遵守原則を誇ってきた。
候補者の名前の流出は不可能だという‘公式立場’とは異なり、翰林院のある関係者も流出の可能性を認めたことがある。昨年のノーベル文学賞候補者名簿が事前に流出したという疑惑が提起され、翰林院の永久幹事であるホラセ・エンダルは「何かあったと感じたのは初めて」として「流出説を調査するつもりだ」と話した。彼はまたポルトガルのジョゼ・サラマーゴがノーベル文学賞を受けた1998年に唯一、最終候補者の名簿が外部に漏れたという事実を認めた。
ノーベル賞言い当てはノルウェーの公営放送<エネルコ>(NRK)が有名だ。この放送は2003年と2004年に続けて当時世界に広く知られていなかったノーベル平和賞受賞者のイランのシリン・エバディとケニアのワンガリ・マータイを正確に予測した報道を送出した。今年は芳しくない成績をおさめたこの放送の国際部長は<AFP>に「私たちは端緒と情報部員らを土台に報道するだけ」と話した。
リュ・イグン記者ryuyigeun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/381797.html 訳J.S