ドナルド・トランプ米大統領が18日(現地時間)、約16カ月間空席だった駐韓米国大使にハリー・ハリス太平洋司令部司令官を公式指名したとホワイトハウスが明らかにした。アグレマン(駐在国赴任同意)手続きも完了したとされ、上院の承認手続きを終え次第赴任すると予想される。
ホワイトハウスはこの日、報道資料を通じてハリス指名者が「幅広い知識とリーダーシップ、インド太平洋地域に対する地政学的専門知識を備えた、きわめて優れて戦闘力が立証された海軍将軍」とし、「過去40年間、すべての戦闘地域で務めた」と紹介した。現在、駐韓米国大使はマーク・リッパート前大使の昨年1月20日の離任以後空席で、マーク・ナッパ―大使代理が任務を代行している。
トランプ大統領は、ハリス指名者を今年2月にオーストラリア大使に指名したが、先月国務長官内定者だったマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)局長の建議を受け入れ、上院承認聴聞会の直前に彼を駐韓米国大使に再指名した。ワシントンポストなど米国マスコミは先月24日、朝米首脳会談など事案の緊急性のためにポンペオ内定者がこのような計画を立てたと報道した。
ハリス指名者は、日系の母親と米第7艦隊の母港である横須賀米軍基地で海軍中士(旧日本軍の軍曹に相当)として服務していた父親を持つ保守指向の要人と知られている。海軍所属で太平洋艦隊司令官を歴任し、2015年に在韓米軍司令部を配下に置く太平洋司令官に就任した。
ハリス指名者はこれまで北朝鮮と中国に対し強硬な立場を取ってきた。先月の上院軍事委員会聴聞会では、北朝鮮の政権が核兵器の保有を通じて朝鮮半島を赤化統一しようとしているという立場を明らかにした。2015年には中国と周辺国の領土紛争が進行中の南シナ海に人工島を作っている中国に対して「砂の万里の長城」を積んでいると非難した。
一部では、太平洋司令官は安保に責任を負う職責なので、ハリス指名者が強硬な立場を取らざるをえず、民間人身分の大使になればそれに相応しい外交的役割に忠実になると見ている。特にハリス指名者が、韓国政府の人々とも親密である点が長所に挙げられる。ハリス指名者をよく知る人々は、彼が率直で直接的に話す性格だと評した。