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キューバ‘ 公共医療・教育’で成果‘ 計画経済改善’が課題

原文入力:2009-01-02午後10:41:52
昨年 ラウル議長就任後, 改革始動
米オバマ政権と関係改善を期待

イ・ジョンエ記者

←1日(現地時間)キューバ革命50周年をむかえサンティアゴ中央広場で開かれた記念式典で革命軍参戦軍人出身のホセ・リベラ・カスティルロ(72・中央)がスローガンを叫んでいる。 サンティアゴ(キューバ)/AP連合

■キューバ革命50周年■
フィデル・カストロ,エルネストゥ・チェ・ゲバラなどが火をつけたキューバ革命が1日(現地時間)で50周年をむかえた。

1959年のこの日、カストロなどが導く革命軍は米国政府の支援を受けたフルヘンシオ・バチスタ独裁政権を倒してキューバに共産国家を建設した。50年にわたる米国の封鎖に耐えたフィデルに続き昨年2月弟ラウルが国家評議会議長に就任し権力が委譲された。

漸進的改革・開放を予告したキューバは大恐慌以後最大の資本主義危機を眺めて‘封鎖以後体制’を模索している。

“過ぎた歳月は絶え間ない闘争の歴史であった。” 革命50周年をむかえたこの日、革命の聖地サンティアゴで明らかにしたラウル議長の話のとおりキューバの過ぎた歳月は順調ではなかった。米国中央情報局(CIA)の支援を受けた反政府亡命者たちは1961年‘ピッグス湾’に侵攻して革命を転覆させようとし、カストロ前国家評議会議長に対する暗殺の策動も続いた。1962年に始まった米国の経済封鎖は47年間持続してキューバの息の根を締めた。その間共産主義宗主国ソ連が崩れ中国とベトナムも世界経済に編入された。だがキューバは相変らず生き残って‘平等社会建設’という理想実験を継続している。多くの開発途上国家らがカストロを‘米国帝国主義’上にそびえ立った人物とあがめキューバ革命の業績を賛えているのもこのためだと<AP>通信は指摘した。

キューバは高水準の公共医療と教育システムという“革命の業績”を成し遂げた。大学まで無償教育を受けることができ、治療費がなくて死んでいくことがない国を作ったのだ。キューバは全世界最高の文字解読率とアメリカ大陸で最も低い乳児死亡率と最も長い期待寿命を誇る。

去る2月に就任したラウル議長は古い社会主義計画経済を改善するための‘改革’にも始動をかけた。融通性のない社会主義計画経済システムのせいで国民の賃金はせいぜい20~25ドルに止まっている。昨年7月から賃金上限線をなくし一般人のホテル出入りと携帯電話・コンピュータ購入などを許す改革が始まった。

だが歴史的な革命50周年をむかえるキューバの表情は明るいものばかりではない。派手な軍事パレードも、招請された外国首脳もいなかった。昨年キューバを三回にわたって強打した超大型ハリケーンにより100億ドル以上の被害をこうむった状況を反映しているのだ。この日ラウル議長は「これからすべてのことが楽になると私たち自らをだますのはやめよう。これからより一層厳しくなるだろう」と明らかにしたとAFP通信が伝えた。‘悪の枢軸国家とも対話する’と明らかにしたバラク・オバマ米国大統領の就任がキューバ情勢に最も大きい変化要素だ。禁輸措置が全面解除されることは難しいだろうが、貿易と交流面でどんな形態であれ変化があるはずだと外信らは展望した。

イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/331060.html

原文: 訳J.S