原文入力:2009-07-06午後08:46:51
[中国,ウイグル最悪流血事態]
車両261台・商店203ヶ所 破損…事実上戒厳
建国60周年控え50年ぶりの最大民族紛糾
ユ・ガンムン記者
←新疆ウイグル自治区
5日新疆ウイグル自治区で発生した大規模流血事態は中国内の民族紛糾が沸騰点に向かって駆け上がっていることを示す信号弾だ。さらに今回の事態が来る10月1日の建国60周年を控えて広がったという点で共産政権樹立以後、中国政府が執ってきた少数民族政策が俎上に上がるものと展望される。
この日のデモは5日夕方7時頃、ウルムチ市内の人民広場で300人余りのウイグル人が少数民族差別撤廃を要求する沈黙デモを行い始まったと伝えられた。デモ隊が3千人余りに増えるや警察が強制解散に出たが、デモ隊は解放路など市内随所で夜11時30分まで激烈なデモを行った。
←5日夜、中国新疆ウイグル自治区ウルムチのタワルラルルで消防署員らが車両についた火を消している。この日、少数民族差別撤廃を要求するウイグル族らのデモ過程で衝突が広がり140人が亡くなり800人以上が負傷したと中国当局が発表した。 ウルムチ/新華連合
中国政府は死亡者が140人,負傷者が828人と発表したが、死傷者が誰なのかについては明らかにしていない。ただし官営<新華社通信>などはデモ隊が凶器を持って道行く人らを攻撃し建物を破壊し車両を燃やすなどの暴力デモを行ったという点を強調している。反面、ワシントンにあるウイグルアメリカ連盟のアルリム セイトプ副会長は「私たちは中国保安当局の無慈悲な弾圧に大きな悲しみに陥った。今日はウイグル人の歴史に凄惨な日として記録される」としつつ、ウイグルのデモ隊が被害をこうむったことを強調した。イルラム マフムトゥ在日ウイグル連合会長は<AP>通信とのインタビューで「警察が電気棒を振り回し空に向けて銃を撃った」と話した。
デモ隊は市内のあちこちを占拠したまま「勇気を出せ」というスローガンを叫び警察と対立した。公安当局は1千人余りの警察を現場に急派しデモ隊の強制解散に出た。この過程でウイグル人数百人が逮捕されたと伝えられた。公安当局は6日明け方から市内の一部交通を統制していると伝えられた。
ウイグル人たちは先月25日広東省サオグァンのあるおもちゃ工場で起きたウイグル族と漢族の抗争でウイグル人2人が亡くなったことに憤ったと分かった。当時、漢族の労働者たちはウイグル人が漢族女性に性暴行したと主張し、ウイグルの労働者らを襲撃した。しかし、この主張は一部漢族らが作り出したデマと明らかになった。
中国当局は今回のデモがウイグル族亡命指導者レビヤ カディルがそそのかした‘分離主義暴動’だと主張した。新疆ウイグル自治区では昨年、北京オリンピックを控えて政府機関と派出所に対する武装攻撃が相次ぐなど分離独立勢力の力が大きくなっている。当時、中国政府はこれを新疆ウイグル自治区の分離独立を追求する武装団体である ‘東トルキスタン イスラム運動’ のテロだと主張した経緯がある。
現在ウルムチ市内は事実上の戒厳状態に入っていると知らされた。北京も万一の事態に備えてウイグルの居住地域と天安門広場などに対する保安を強化したと知らされた。
北京/ユ・ガンムン特派員moon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/364283.html 訳J.S