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中国共産党が1千万人の「コメント」アルバイト団を募集

登録:2015-04-07 23:46 修正:2015-04-08 07:23
社会主義伝播・政府批判削除の役割
習近平の指示で…インターネット統制を強化
人権活動家「真実をわかりにくくしている」批判
中国共産主義青年団の徽章 //ハンギョレ新聞社

 中国共産党がインターネット世論統制を強化するために1千万人に及ぶ“コメントアルバイト団”を募集していることが分かった。

 香港の日刊紙・明報は7日、「中国共産党傘下の共産主義青年団(共青団)が2月、全国の各支部に青年インターネット文明志願者の募集関連公文書を送った」として「志願者はインターネット上のコメント活動により社会主義の核心価値観を伝播し政府を批判する文を削除する仕事を請け負う」と報道した。 共青団は公文書で「志願者募集は大変重要な事業」とし「募集目標人員は大学生400万人を含め合計1050万人余」と明らかにした。 昨年末基準で中国のネチズン数は6億5千万人だ。

 今回のコメント アルバイト団募集は、ルウェイ国家インターネット情報弁公室主任兼中央インターネット指導小組弁公室主任が主導していると伝えられた。 中央インターネット指導小組の組長は習近平中国国家主席だ。新華社通信副社長出身で、北京市宣伝部長を歴任したルウェイは先月「インターネット志願者募集活動は習近平主席の重要指示にともなう活動」として、「若者たちが率先して党に忠誠をつくし、インターネット主権を守る盾にならなければならない。 決して沈黙する多数になってはならない」と強調した。習主席は執権以後、何度も「中国特色社会主義」を強調し、政府に批判的なパワーブロガーを逮捕するなど世論統制、検閲を強化している。 彼は「ニューメディア世論を掌握しなければならない」、「世論戦で勝利するには強力なインターネット部隊を作らなければならない」と話したことがある。

 中国人権運動家のある人は「官営メディアを不信に思う中国人民はインターネットで真実を探そうとするが、政府はインターネットに五毛党という巨大水軍を投じて真実を水で薄めてわかりにくくしている」として「共青団が組織したアルバイト団はインターネットから政府に批判的な文を削除して、批判文の作成者を当局に密告したりもしている」と批判した。 五毛党は2006年に安徽省の宣伝部がコメント一個当たり5毛(約10円)を与え臨時職を雇用したことから出てきた言葉で、御用コメントアルバイトのネチズンを指す。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/685874.html 韓国語原文入力:2015-04-07 20:10
訳J.S(1121字)

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