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‘南米左派3人衆’ コレア エクアドル大統領 再選

原文入力:2009-04-27午後11:42:45
長期政権 踏み台 用意

チョ・イルジュン記者

←26日行われた大統領選挙で勝利したラファエル・コレア エクアドル大統領が27日首都キトで歓呼する支持者に向かって指を上げている。 キト/シンファ連合

「私たちの社会革命を強硬にする歴史的進展を成し遂げた。」エクアドルの大統領選挙が行われた26日、ラファエル・コレア大統領は出口調査で50%を越える圧倒的支持を受けたことが明らかになるや ‘歴史的勝利’ を宣言した。エクアドル大統領選挙で決選投票まで行かずに当選が確定したのは30年ぶりだと<ロイター>通信などが27日報道した。

コレア大統領はウゴ・チャベス ベネズエラ大統領,エボ・モラレス ボリビア大統領と共に ‘反米連帯’ の先頭に立ってきた南米左派3人衆に挙げられる。

米国,イリノイ州立大で経済学博士学位を受けた米国留学派知識人ながらも、反米左派路線を歩んできた。チャベスが2006年国連総会演説でジョージ・ブッシュ当時米国大統領を遠回しに「会議場に悪魔が寄って行った」という毒舌を浴びせ、当時コレアは一層強めて「ブッシュを悪魔に比喩したことは悪魔に対する冒とく」と相槌を打ったほどだ。

財務長官だった彼は2006年大統領選挙で勝利し、2007年1月大統領に就任した。引き続き執権28ヶ月で残余任期を放棄し長期政権の踏み台を用意する改憲案を出し再選に挑戦する勝負師的気質を見せた。今回の再執権成功で政治的基盤を確実なものにした。

コレア大統領は世界経済危機が ‘資本主義の構造的不合理性’ に由来するとし、外国人投資家と多国籍企業に厳格な規制と高い税金を賦課し社会福祉システムを大きく強化するなど社会主義的経済政策で中産層と貧民層の支持を受けてきた。

コレアに一票を入れたネルソン バサンテスは27日<ニューヨークタイムズ>に「彼は私たちの家を守る能力がある唯一の指導者だ。貧民層に毎月30ドルを支援することによって経済的貧窮を減らそうとする努力にも敬意を表わす」と話した。

しかし国際石油価格の弱勢で国家予算の40%を占める石油収入が減少する状況で、コレア大統領が ‘社会的支出’ を維持することができるかに対する疑問も出ている。

米国,ワシントンのシンクタンクである ‘インターアメリカンダイアログ’ のマイケル シプタ研究員は「コレア政府は彼が攻撃してきた国際金融機構に依存すること以外に選択の余地が残っていないだろう」と見通した。

チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/351984.html 訳J.S