韓半島の緊張が高まる中で陸路を通じた中国人の北韓団体観光が10日から暫定中断された。
北韓-中国間の人材・物資移動の核心窓口である中国、遼寧省、丹東市の観光局は、10日から中国人の北韓旅行を中断させたと日本(NHK)放送などが報道した。 放送は中国の旅行会社関係者たちの話を引用し、丹東市が9日夜 北韓情勢に対する内部会議を開き北韓観光を一時中断するよう決め、旅行会社に通知したと伝えた。
丹東市は貿易のために北韓を往来する人々は規制しておらず、10日にも通関手続きが正常に行なわれた。 北韓-中国交易の約70%、北韓行中国人観光客の約80%が鴨緑江(アムノッカン)沿いの丹東(タンドン)~新義州(シンウィジュ)窓口を通じていると推測される。 豆満江(トゥマンガン)流域の延辺地域の中国旅行会社も陸路を通じた中国人対象の北韓観光商品募集を中断したと<連合ニュース>が伝えた。 北京から航空便を利用する北韓観光商品はこの日までは正常に予約されている。
中国外交部の洪磊 スポークスマンはこの日定例ブリーフィングで「私が知っている範囲では、中国の旅行会社と旅行客が最近朝鮮半島(韓半島)情勢の緊張状況を理解し、自発的に旅行計画を取り消したと理解している」と明らかにした。 中国政府が直接指示したことではないと強調したが、北韓観光の中断を公開的に確認した事実自体が異例的だ。 緊張を高めている北韓に向けた‘警告’メッセージであり、中国が北韓を説得しようと努めていることを国際社会に強調しようとする‘二重の布石’と解説される。
中国の今年1分期の対北韓輸出も大幅に減った。 チョン・ウェソン中国海関総署(韓国の関税庁に相当)スポークスマンは10日、記者会見で1分期の中国の対北韓輸出が7億2000万ドルで、昨年同期より13.8%減ったと明らかにした。 輸出入を合わせた北韓-中国貿易額も13億1000万ドルで昨年同期より7.2%減った。 最近数年間に急成長した北韓-中国貿易規模が減ったことは異例的だ。 北韓の長距離ロケット発射と第3次核実験以後、中国当局が対北韓輸出物品の通関検査を強化したためではないかとの解釈が出ている。
北京、東京/ソン・ヨンチョル、チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr