本文に移動

米軍、奇抜な‘非致死性’新兵器 開発中

原文入力:2012/01/05 20:39(1140字)
イ・ボンヨン記者

敵機の航路を変えるレーザー
車両エンジンを止める携帯装備…


←レーザーを利用して敵の飛行機の航路を変える新型武器の概念図 <BBC>サイト画面キャプチャー

レーザーで敵機の航路を変え、携帯用装備で近づく車両のエンジンを止めてしまう…

 スパイ映画にでも出てきそうな新武器を米国国防部が開発中であるとみられる。 <BBC>は米国の秘密公開運動サイト‘パブリック インテリジェンス’が米国国防部の購買希望リストだとして公開した100ページに及ぶ文書にこういう珍しい兵器が登場していると4日(現地時間)報道した。

 非殺傷用武器を掌握する米国国防部の合同非致死武器部が発刊したことになっている‘非致死性武器参考資料’によれば、レーザーで敵機の翼の周囲に波紋を起こし航路を変えさせる‘レーザー気流転換’技術が開発されている。 これと共に開発中の‘スイマー衝撃波銃’は水底波紋で艦艇に近づく潜水夫に激しい眩暈を起こす装備だ。 また、相当な距離にある車両のエンジンを停止させることができる技術も研究されていることが明らかになった。 無人航空機で電子装置に異常を起こさせ船舶を立ち止らせる技術も開発が必要だと言及されている。

←移動装備で遠方にいる車両のエンジンを止める新型武器の概念図. <BBC>サイト画面キャプチャー

 敵だけでなくデモ隊を制圧する目的を帯びていると推定される装備も開発必要目録に入っている。 代表的なものが電磁波で相手を無力化させたり、自ら意図しない行動をとらせる技術だ。この文書は対人非致死性武器が一時的に目と耳を遠くさせる性能も持つと明らかにしている。

 米国国防部がこのような技術を開発しようとするのは伝統的武器だけを使えば取り返しのつかない結果を招く事故が頻発するという点もその背景として作用している。 米国国際問題戦略研究所のジェームズ・ルイスは「米軍がイラクで直面した大きな問題の中の一つは停止指示を拒否した車両内には少なくとも半分以上の罪なき人々だけが乗っていたが、武器を使って初めて彼らを止めることができたということ」と話した。

 <BBC>はしかし、このような技術がどれくらい現実化されるかは不明だと伝えた。 米国国防部の合同非致死武器部は1996年の創設以来、50件の研究・開発を進めたが実際に開発された武器はない。 イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/513520.html 訳J.S