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三星グループの冷酷な通知に 40年伝統の会社名“苦々しい改名”

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/470258.html

原文入力:2011-03-29午前12:01:31(1783字)
数十年の由緒ある三成建築事務所
特許権の圧迫に「三亜成」と改名
「無理な要求、裏目に出る可能性も」

ノ・ヒョンソク記者

「法を押し立てて会社名を変えろの一点張り・・・勘忍袋の緒が切れるところまで行ったんですが、小さい事務所が対抗するにはどうにも手にあまって・・・」 
国内で最も歴史の長い建築事務所の一つである三亜成建築事務所のチャン・スンヨン所長は、最近商号を変えるために非常に困難な状況を徹底して経験していると訴えた。 昨年9月、三星グループ側の強権で商号を「三成」(訳注:韓国語の発音は「三星(サムソン)」と同一)から「 三亜成(サムアソン) 」に変えたが、設計注文・相談など主業務の連絡が大部分40年余り使ってきた「三成」の名前で来続けている上に、職員も変更された社名になじめなくて混乱が続いているという話だった。

社名を変えろとの要求を受けたのは昨年初めだった。 三星グループの商号管理を委託されたローファーム ユミ特許法律事務所から「三星グループが商標を特許登録して独占使用権を持った以上、漢字が違っても(発音の)同じ商号を使うことはできない」として、商号を変えない場合 法的対応をすると通知してきたのだ。

チャン所長はまず、開いた口がふさがらなかったという。 父親である前所長が三星家のイ・ビョンチョル先代会長と親しい関係で、湖巌美術館を設計しただけでなく他の建築プロジェクトなども諮問を受けていた間柄だったためだ。 建築界で三星グループの事実上の系列会社と見られているサムウ総合建築会社事務所も、三成(サムソン)建築事務所の名前を意識して「サムソン」の代わりに別の名前「サムウ」を使ったという事は建築界によく知られたエピソードだ。 彼は「はじめはうちの商号の前や後に一字付け加えて社名を変えるのも駄目だと言っていた。 40年以上使ってきた社名だし三星家と特別な縁があるということも話したが、無駄だった」と語った。

「弁護士を頼んで訴訟をすれば何年かかかるだろうし、小さい会社としては持ちこたえられないだろうと思いました。 我慢して社名を変えたんですが、色々な面で大変です。」

こうした商号変更についてユミ法律事務所側では「三星グループの商号が商標法により大部分の業態で特許ブランドとして独占登録された以上、仕方のない措置」という解釈だ。 三星は昨年からグループの商号ブランドを守るという次元から、法的な登録なしでサムソンの商号を使っている企業と接触して名前を変えるよう要求する作業を始めてきており、三亜成(サムアソン)建築事務所もそういったケースの一つというわけだ。 ユミ側関係者は「解放以後現在までグループが活動してきたすべての業態に対し三星の名前で商標権先占取得を継続してきたし、多額の金を注ぎ込んで持続的なブランド管理をしてきたので、このような要求は正当なことだ」として「インターネット、オフライン等でサムソンの商号を活発に使っている企業だけを主な対象としており、雑貨屋など零細業者には適用していない」と釈明した。 三星グループ側は昨年までにソウル、京畿地域の商号使用企業に対する改名作業をほとんど終え、今年からは他の地域に対しても改名作業を推進する方針だと伝えられた。

建築業界などでは、(三星グループが)改名を要求する業者基準が恣意的であり、相当数の業者は商標権登録概念が明確でなかった数十年前から慣行として同じ商号を使ってきただけに、改名要求は横暴だという批判が出ている。 実際に三星グループと関係がなくサムソンという商標で登録をした業者は三省堂、三省出版社などごく少数の出版社等に過ぎない。 ある建築界の要人は「かなり以前から同じ商号を使ってきた中堅企業の場合は、特別な例外を認めるべきだろう」と述べた。 キム・ジョンギュ三省出版社の前会長も「財閥に対する否定的世論を勘案すれば、無理な改名作業はやぶ蛇もの」と皮肉った。

ノ・ヒョンソク記者

原文: 訳A.K