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韓国の外貨準備高、2カ月連続で増加…香港を抜き世界8位

登録:2023-08-03 19:40 修正:2023-08-04 06:50
7月末基準で4218億ドル…ドル安の影響で
ハナ銀行本店のドル紙幣検査作業/聯合ニュース

 7月中に韓国の外貨準備高が3億5千万ドル増え、2カ月連続で増加傾向を示した。米ドル安でユーロなど他通貨外貨資産の評価額が増加した影響だ。

 韓国銀行が3日に発表した外貨保有額統計資料によれば、先月末基準の外貨保有額残高は4218億ドルで、前月末に比べ3億5千万ドル増加。韓銀は先月、金融機関の外貨預受金は減少したが「その他通貨」の外貨資産の米ドル換算額が増え、外貨保有額の増加要因として作用したと説明した。実際、主要6カ国の通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスは、6月末の103.34から7月末には101.62へと1カ月で1.7%下落した。ドルに対するユーロの相対価値は先月1.5%上昇し、ポンドと円の価値もそれぞれ1.9%と2.7%ずつ上昇した。

 外国為替保有額の資産形態ごとの構成をみると、国公債と公共保証資産流動化証券のような有価証券が3765億千万ドルで、前月より8億9千万ドル増え、全体の89.3%を占めた。現金性資産である金融機関の外貨預金(209億6000万ドル)は6億ドル減り、比重が小幅減少した。この他に国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)148億1千万ドル、金47億9千万ドル、国際通貨基金出資金のうち引き出し可能な資金(IMFポジション)が47億1千万ドルで外貨保有額を構成した。

 一方、6月末基準の国別外貨準備高集計で、韓国は世界9位から8位へと一段階上がった。香港の外貨準備高が4月以後、3カ月連続で減少し、韓国と順位変更が起きた。1位の中国の外貨準備高は3兆1930億ドルで6月中に165億ドル増加。2位の日本(1兆2472億ドル)は73億ドル減少し、円安を食い止めるための外国為替当局による市場介入をうかがわせた。

パク・スンビン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1102893.html韓国語原文入力:2023-08-03 16:49
訳J.S

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