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韓国「コストコ・オープンラン」アサヒ生ビール缶、今度はコンビニで確保競争

登録:2023-05-02 20:27 修正:2023-05-03 08:24
1日から「物量確保戦争」…発注量を半分に減らす
アサヒスーパードライ生ビール缶=アサヒビールのホームページより//ハンギョレ新聞社

 韓国で「アサヒスーパードライ生ビール缶」騒ぎが、コストコに続きコンビニに広がっている。

 コストコに入庫されてから「オープンラン」競争を呼び起こした日本の「アサヒスーパードライ生ビール缶」が、今月に入ってコンビニに入庫され、店主たちの「物量確保戦争」が繰り広げられている。各コンビニ本社は、発注が集中するとコンビニ1店舗当たりの物量をさらに減らした。

 2日の本紙の取材を総合すると、1日から一部コンビニで本格的に展開され始めた「アサヒスーパードライ生ビール」が早くも「大ヒットの兆し」を見せている。発売当初、物量不足事態が起きた日本の事例が韓国でも再現される兆しだ。

 韓国のコンビニ「GS25」と「CU」「セブンイレブン」の本社は、各店舗当たり1日48缶(340ml)限定だったアサヒスーパードライ生ビールの発注量を、2日から24缶へと半分に減らした。注文が殺到し、物量が足りなくなったためだ。1缶4500ウォン(約460円)、4缶1万2千ウォン(約1230円)で容量あたり他製品に比べてやや高いが、早くも爆発的人気を集めている。

 GS25のコンビニ店主は「2箱(48缶)注文したが、1箱(24缶)しか入ってこなかった」とし「箱にこっそり入れて隠しておき、常連客にだけ販売している」と話した。あるCUの店主もやはり「24缶入ってきたが、2時間も経たずに18缶が売れた」として、「箱買いはできないかという客の問い合わせが多い」と伝えた。

 ロッテアサヒ酒類から届くこのビールは、缶の一部だけを開封する他の缶ビールとは異なり、ふた全体が開くようになっている。豊かな泡のため生ビールに似た味を出すことで有名だ。韓国に輸入された製品は340ml容量だが、物量限定で販売される。

 アサヒスーパードライ生ビール缶は2021年4月に日本で最初に発売された。発売初期、高い人気のために生産量が追いつかず、毎月一定量だけが販売された。昨年7月からは通年販売が再開され、10月には485ml容量の製品も出ている。韓国ではSNSなどを中心に口コミで広がり、「日本に行ったら必ず味わうべき、買ってくるべき酒」として有名だった。

 韓国に物量が供給されるようになり、コストコなどの倉庫型大型スーパーでは購入数制限を設けた状況でも売り切れた。

 町内のコンビニ4店を回った末にアサヒ生ビール4缶を購入したという20代のCさんは「製品の温度が12度以上では泡が豊かに立たないこともあるというので、6時間冷蔵保管した後、常温にしばし出しておいて飲んだが、やはり泡が柔らかくてとてもおいしかった」と話した。

 2019年の「ノージャパン運動」の直撃弾を受けたアサヒビールが、コンビニのビール1位の王座を再び獲得するかも関心事だ。ロッテチルソンと日本アサヒの合弁法人「ロッテアサヒ酒類」は、ノージャパン運動で2020~2021年に売上が急減するという困難を経験している。

ユ・ソンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/1090173.html韓国語原文入力:2023-05-02 18:28
訳J.S

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