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ネイバー、「米国版Karrot」ポッシュマーク買収…北米C2C市場進出

登録:2023-01-07 10:35 修正:2023-01-07 11:18
企業価値12億ドル…グローバルC2C市場進出を本格化
ネイバー提供//ハンギョレ新聞社

 NAVER(ネイバー)が北米最大の消費者間電子商取引(C2C)コミュニティ「Poshmark(ポッシュマーク)」の買収手続きを終えた。ネイバーはポッシュマークのサービスに自社の技術力を加えることでグローバルC2C市場の先頭走者になる、とする抱負を明らかにした。

 ネイバーは5日(現地時間)、企業価値12億ドル(約1兆5244億ウォン)でポッシュマークの買収を終えたと発表した。ネイバーの系列会社に編入されたことで、ポッシュマークはこの日、米ナスダックへの上場を撤回した。

 ポッシュマークは「米国版タングンマーケット(日本ではKarrotの名で展開)」と呼ばれる北米最大の中古取引コミュニティ・プラットフォームで、現在約8千万人が利用している。ネイバーはポッシュマークの買収を通じて、C2C市場への進出を本格的に急ぐ計画だ。ネイバーは「C2C市場は利用者同士が多様で希少な製品を持続的に生産する次世代電子商取引の激戦地」だとし「今後はオンライン・ファッション小売市場の成長をけん引するだろう」と説明した。

 そして「C2C市場での競争に備えるためにKREAM(クリーム)、Vintage.City(ビンテージシティ)などのサービスを開始し、Wallapop(ワラポップ)、Vestiaire Collective(ベスティエール・コレクティブ)などの欧州市場にも投資してきた」とし「今回のポッシュマーク買収を通じて韓国、日本、欧州、北米をすべてつなぐ唯一のグローバルC2C走者となった」と述べた。

 ネイバーはスマートレンズ、ライブコマースなどの現在実験中の自社技術をポッシュマークに優先的に用い、サービスの品質を高めると表明した。ポッシュマークの構成員との買収後の統合(PMI、Post Merger Integration)の円滑化にも集中する計画だ。

 ネイバーのチェ・スヨン代表は「中小商工人を中心として様々な商品の『ロングテール』取引を支援していたネイバーの電子商取引事業の方式は数多くの利用者同士が自由に取引するC2Cサービス方式と類似していると考え、この市場の胎動時から注目してきた」とし「今回の買収でC2Cがネイバーの主要な収益源へと成長する土台を作った」と語った。

 ポッシュマークのマニーシ・シャンドラ最高経営責任者(CEO)は「C2C市場は成長の潜在力が高いが、まだ初期段階で、主にスタートアップが参入しているため、既存企業に比べて技術的力量に対する渇望が大きい」とし「ネイバーの技術、事業力をポッシュマークに加えることで革新的な特化技術を開発、融合するなど、C2Cサービスモデルの次のページを提示していく」と語った。

チョン・インソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/1074699.html韓国語原文入力:2023-01-06 11:56
訳D.K

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