サムスン電子が普及型中低価格スマートフォンでは初めて“アンパック”(新製品公開)イベントを行う。
サムスン電子は10日、今月17日に「サムスン・ギャラクシー・オーサム・アンパック」イベントをオンラインで開き、最新のギャラクシースマートフォンを公開すると明らかにした。サムスン電子は、今回のイベントにどんな製品を出すのかは明らかにしなかったが、『Galaxy A72(6.7インチ)』、『Galaxy A52(6.5インチ)』などの中低価格製品2種を公開すると発表した。2つの製品とも5世代(5G)移動通信の利用が可能とみられる。
Galaxy Aシリーズは、30万~40万ウォン(約3~4万円)台の中低価格型スマートフォンだ。サムスン電子はこれまで戦略製品のGalaxy SシリーズやGalaxy note、フォルダブルフォンを公開する時にのみ“アンパック”イベントを開いてきた。今回初めて中低価格フォンに対するアンパックイベントを行うのは、米国の制裁により中国メーカーの華為(ファーウェイ)が去った場が大きくなったことと共に、国内外の中低価格スマートフォン市場が一層拡大した状況が反映されたと分析される。
昨年、サムスン電子のITアンドモバイル(IM)部門の営業利益は11兆4700億ウォン(約1.09兆円)で、2019年の9兆2700億ウォンから23%増えたが、その背景には中低価格スマートフォンの実績があるとの評価が多い。実際、2月にグローバル市場調査機関のカウンターポイントリサーチが発表した資料によれば、昨年韓国国内で最も多く売れたスマートフォンはサムスン電子のGalaxy A31だった。戦略製品であるGalaxy noteシリーズがその後に続いた。昨年韓国のスマートフォン市場で400ドル以下の製品の販売の割合も41%で、1年前に比べて7ポイント増えた。
韓国国外でもサムスン電子の中低価格スマートフォンの人気は高い。昨年5月、市場分析機関オムディアは、昨年第1四半期に全世界で2番目に多く売れたスマートフォンはGalaxy A51だと明らかにした。