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畳めば正方形、展開すれば映画比率…携帯性・デザイン生かしたギャラクシーZフリップ

登録:2020-02-12 09:50 修正:2020-02-12 14:51
サムスンの二代目のフォルダブルフォン試用記 
5Gを外し携帯性・デザインに力点 
画面をたたんだままで通話も可能 
14日から発売、165万ウォン
サムスン ギャラクシーZフリップ=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社

 片手で握ってみると手のひらにすっぽり収まる。形は正方形だ。フォルダを上に展開すれば既存のスマートフォンよりやや長い画面(6.7インチ)になる。たたんだ状態では、ズボンのポケットやシャツの胸ポケットに入れても無理がないほどこぢんまりしている。サムスン電子の二代目のフォルダブル(折りたためる)スマートフォン「ギャラクシーZフリップ」だ。

 11日(現地時間)、米国サンフランシスコで開かれた「サムスン ギャラクシーアンパック2020」イベントで体験してみた「ギャラクシーZフリップ」は、スマートフォンが本格的に普及した後、ユーザーがあきらめていた携帯しやすさとデザインを特に強調した製品だ。昨年2月に開かれたアンパックで初めて公開されたサムスン電子の初代フォルダブルフォン「ギャラクシーフォルド」が「画面をたためる」という事自体を強調して多少厚くて大きな形を見せたことから一層進化した。サムスン電子の関係者は「一歩先を行きたい方々のためにフォルド技術力をスタイリッシュに実現した製品」と説明した。

 この製品は、折りたたんだ状態でカバー左下の1.2インチ画面を通じて日時、バッテリー容量を確認できる。電話がかかってくれば画面を開かずに受けることができるが、その場合にはスピーカーフォンでのみ対話が可能だ。たたんだ状態で後面のデュアルカメラを活用して“セルカ”を高画質で撮ることもできる。ただし、1.2インチのカバーに見えるカメラの画面は、実際の画面の一部しか見れないのが残念だ。

 フォルダは片手で簡単に開くことができる。しかし、旧型の「フォルダフォン」がはね上がるようにパッと開くのとは異なり、ギャラクシーZフリップは指で最後まで押して画面を平らに展開する。したがって好みの角度でフォルダを固定させることができる。90度に立てて写真を撮ったり、上下の画面を分割してコンテンツを鑑賞することもできる。

 画面の折りたたまれる部分(ヒンジ)は、完全に展開したときに若干の段差が残るが、画面を活用するには大きな無理はないように見える。完全に展開した時、細長い画面は映画館のスクリーンに近い21.9:9の比率になる。ノッチ(スマートフォン画面の上部にカメラと受話器を入れるデザイン)なしで画面全体を活用しコンテンツを鑑賞できるようになっている。

 ギャラクシーZフリップは、最高級の仕様は備えていない。今回同時に公開された「ギャラクシーS20」シリーズの場合、5世代(5G)移動通信技術を実現しているが、この製品には備わっていない。カメラも前面カメラが1千万画素、後面カメラが1200万画素にとどまり、「ギャラクシーS20」と「ギャラクシーS20+」にはそれぞれ6400万画素の望遠カメラが搭載されたのと対照的だった。サムスン電子の関係者は「5G機能を備えるためには製品が大きくなったりバッテリー容量が低下したりする」として「スペックよりデザインに焦点を置いた」と説明した。

 ギャラクシーZフリップは、今月14日から世界の市場で順次発売され、価格は165万ウォン(約15万円)だ。韓国では、ミラーブラック、ミラーパープルの二色で発売される。

サンフランシスコ/ソンチェ・ギョンファ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/927892.html韓国語原文入力:2020-02-12 07:49
訳J.S

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