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大韓航空機、羽田空港で離陸直前にエンジンから出火

登録:2016-05-27 23:29 修正:2016-05-28 07:04
319人が緊急避難…30分後に鎮火 
大韓航空「全員無事」…外信「7人負傷」 
日本警察「テロとは無関係と見られる」
27日、東京の羽田空港で離陸準備中にエンジンが出火した大韓航空旅客機周辺の火災鎮圧過程で散布された消化液が散乱している。後方に避難した乗客が見える=東京/共同・連合ニュース

エアプサンも25日に欠陥で欠航
韓国政府、先月安全対策を強化したが
休暇シーズン控え故障・事故相次ぐ

 27日午後、東京の羽田空港で離陸準備中の大韓航空旅客機のエンジンから火災が発生し、乗客が緊急脱出した。乗客には大きな被害がないと伝えられたが、もしエンジン火災が飛行中に発生したとすれば大事故につながるところだった。

 大韓航空はこの日昼12時40分頃、羽田空港から金浦(キンポ)に向かった大韓航空2708便ボーイング777-300機が滑走路に進入した後、左エンジンで火災が発生し、乗客302人と乗務員17人が脱出したが負傷者はなかったと明らかにした。

 乗客は乗務員の誘導により火災が起きたエンジンの反対側の右側非常口を通じて脱出したと伝えられた。現地の消防当局は、消防車約60両と消防隊員、警察の機動隊員100人以上を投じて火災発生から30分後に鎮火作業を終えた。

 日本の警察は、空港や航空機から怪しい人物や物体が発見されなかったことからテロとは関係がなく、エンジントラブルによる可能性が高いと見ている。この火災で一部の滑走路が暫定閉鎖され、航空機の運航が一時中止された。

 火災原因はまだ明らかになっていないが、大韓航空は事故機の安全点検は正常に行われたと明らかにした。また、航空機のエンジンは4~5年ごとに修理し新品と同じ状態に整備するが、事故機のエンジンは2014年に装着したものと説明した。大韓航空は午後4時頃、代替機を投じて乗客の移送を行った。今回の事故調査は日本側の主導で行われ、韓国政府や大韓航空関係者が調査に立ち会って行われる。韓国国土交通部はこの日、安全監督官を現地に派遣した。

 これに先立つ25日にも、金海(キムヘ)空港からグアムに出発予定だったエアプサンの航空機がエンジン部品の欠陥で欠航する事態が発生した。エアプサンの旅客機は、エンジン内の部品の相互作用を司る「インターフェースユニット」に異常が生じて欠航した。搭乗予定だった乗客152人が翌日代替航空便で移動する不便を強いられた。この航空機の場合、1月28日にも金海からグアムに向かおうとしたが、エンジン点火装置の「ジェネレーター」に欠陥が発見され欠航した。

 昨年から航空機故障が相次いだため、韓国政府は今年4月に「格安航空会社安全強化対策」を用意した。政府はこの対策により「安全障害」が急増した航空会社に政府の監督官を常駐させ、安全運航への取り組みを密着監視することにした。また、航空会社に対する政府の抜き打ち監督を拡大した。

 「緑色消費者連帯」のイ・ジュホン政策局長は「政府の安全強化対策が発表されたばかりなのに、主要航空会社から格安航空会社まで航空機の欠陥が相次いで発生した」とし「休暇シーズンを控えて乗客が不安を感じないよう安全管理に一層気を遣わなければならない」と話した。

ユン・ヨンミ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/745787.html 韓国語原文入力:2016-05-27 20:59
訳J.S(1480字)

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