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韓国たばこ税値上げで4月の税収約400億円増

登録:2015-05-11 08:08 修正:2015-05-11 08:17
ソウル・龍山区のコンビニ店で客がたばこを買っている=リュ・ウジョン記者//ハンギョレ新聞社

 今年から1箱あたり2000ウォン(約220円)たばこ税が上がり、これに伴う税収増加効果が明確に現れている。企画財政部は10日、1~4月までのたばこ販売で得た税金が昨年同期より約6100億ウォン(約670億円)増えたと明らかにした。税収増加幅は毎月大きくなり、4月は1年前より3500億ウォン(約385億円)多く集まったという。

 たばこ税収の計算はたばこの搬出量を基準とする。搬出量はたばこ製造業者がたばこに課される国民健康増進負担金納付のため福祉部に申告する数値だ。搬出量は工場や倉庫からどれほど出庫されたかを現わし、実際の消費者に販売された量ではない。長期的には搬出量と実際の消費量がほとんど同じになるが、短期的には差が発生する可能性がある。

 たばこ搬出量は今年1月に1億5900万箱、2月に1億6000万箱、3月に2億万箱、4月に2億7000万箱と増加し続けている。企画財政部関係者は「昨年と比較すると1~3月の搬出量は60%台に減ったが、4月に入り70%中盤まで回復した」と説明した。コンビニなど販売店で昨年下半期の“買い占め”によるたばこ物量が消耗され、禁煙に失敗した人がたばこ購買に動き搬出量が増えたと見られる。たばこ税引き上げに関する政府禁煙対策が発表された昨年9月には、搬出量が急増した前例がある。

 政府はたばこ税引き上げで税収をどれほど得ることができるだろうか。政府はたばこ税を2000ウォン上げれば販売量が34%減るが 税収は年間2兆8547億ウォン(約3100億円、国税+地方税)増えると予想した。1カ月に約2400億ウォン(約260億円)だ。

 1~3月はたばこ買い占めとたばこ税引き上げが直接影響を及ぼし、税収増加分が月平均2400億ウォンを大きく下回った。しかし4月水準の搬出量が今後着実に維持されれば、政府は今年3兆4100億ウォン(約3700億円)のたばこ税を昨年より得ることができる。たばこ税の総収入は昨年6兆7427億ウォンで、今年は10兆ウォンにまでなる。

 今年4月水準のたばこ搬出が着実に続けば、来年の税収増加は昨年に比べ4兆2000億ウォンも多くなることになる。たばこ販売量が今後もっと増えれば、税収増加分はこれより大きくなることもある。国会予算政策処は当初、政府推計とは異なり、たばこ販売量は20%減るが税収効果は5兆ウォンに達すると分析した。企財部関係者は「禁煙効果の影響も考慮し、たばこケースの警告写真を義務化する国民健康増進法が通過するなど変化があり、税収効果を正確に知るにはもう少し見守らなければならない」と指摘した。

世宗/キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-10 20:48

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/690540.html 訳Y.B

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