グループ防弾少年団(BTS)が、新型コロナウイルスで中止されていたオフライン対面公演を2年ぶりに再開した。
BTSは27日(現地時間)午後7時30分、米ロサンゼルスにあるSoFiスタジアムで、「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA」初日公演の幕を上げた。BTSのオフラインコンサートは、2019年10月にソウルで開催された「2019 BTS ワールドツアー LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF [THE FINAL] 」以来2年ぶり。
この日の公演は、題名の通り「誰でも、どこでも、一緒に踊ることを許された」という喜びを込めた祝祭として構成された。以前のツアーシリーズより一層アップグレードした舞台セットと構成、BTSならではの華やかなパフォーマンスが調和し、ファンに豊富な見どころを提供した。BTSは、オンラインコンサートでは見られなかった舞台とともに、多様なパフォーマンスを披露した。
「ARMY」と呼ばれるBTSのファンたちは、この日の朝早くからSoFiスタジアムを訪れ、祝祭を満喫した。公演会場の入場と観覧のためにはマスクを必ず着用しなければならないが、マスクをBTSのシンボルカラーである紫色に合わせたARMYが目立った。前日と同様にグッズの販売台には長い行列ができていた。あるファンは、「4時間待っている」と話した。
SoFiスタジアムは世界の縮小版だった。あちこちから様々な言語が聞こえた。英語が聞こえたかと思えばスペイン語が聞こえ、韓国語が聞こえたかと思えば日本語や中国語が聞こえたりした。世界中のいたるところからARMYたちがやってきたからだ。
ソウルから友人と一緒に公演を見に来たパン・ソンヒさんは、「(反対する)夫と4日間口をきかなかったほど紆余曲折もあったが、それでもどうしても公演を見たくてここに来た」と笑った。
大阪から来たレオナさんは「BTSが好きすぎて、オフライン公演をするという話を聞いてすぐに予約した。日本でもBTS人気はすごい」と話した。
米モンタナから来たというある女性は、髪をBTSのシンボルカラーの紫色に染めていた。彼女は「たくさんの人がパープル・ユー(ボラヘ)」と言った。「ボラヘ(紫するよ)」とは、BTSとファンの間で「お互いに大切にしあい、信じて、愛そう」という意味で通じる言葉だ。
アイドルグループの公演といっても、特定の年代だけが訪れたわけではない。父親と娘、母親と息子が一緒に公演会場を訪れもした。21歳の息子と一緒に米ヒューストンから来た50代の在米韓国人のイ・ジョエンさんは、「つらい時に慰めになってくれたBTSが大好きで、オフライン公演を見に来た」と話した。
ここで会ったARMYたちは、公演会場で必要な必需品も徹底的に準備していた。応援スティックの「アミボム」(BTSの公式ペンライト)は基本で、ティッシュも準備しなければならない品目だ。BTSを見て感激して涙を流す時に備えなければならないからだ。
会場とは別の空間に、スクリーンでリアルタイムで公演が見られる「ライブプレイ in LA」イベントも用意された。別途のチケットを購入した観客は、ロサンゼルスの専門公演場「ユーチューブ・シアター」に設置された大型スクリーンでコンサートを楽しんだ。
BTSはこの日の公演に続き28日と来月1・2日まで同じ場所で計4回公演を行う。