朝鮮半島の腰を切り裂く休戦ライン非武装地帯(DMZ)の写真を撮り、見ることは、70年以上分断されたこの地の視線を宿命的に経験する過程だ。北側では南に向かって、南側では北側に向かってカメラを構えるしかないからだ。
ハンギョレの企画で23~25日、京畿道坡州(パジュ)の臨津閣(イムジンガク)の駐車場にあるDMZビレッジで開かれる特別写真展「平和、新たなスタート地点DMZ」は、韓国と北朝鮮、外国の報道カメラマンがそれぞれ違う視点で撮った非武装地帯の写真を見せながら、分断を省察する作品展だ。
非武装地帯は1953年の停戦協定後、戦争兵器で埋め尽くされた危険地帯に転落したが、2018年4月27日に南北首脳が板門店(パンムンジョム)で会ってから、朝鮮半島の平和のメッセージを伝える象徴として浮上している。
出品作は最近の非武装地帯の対称性をよく表している。「聯合ニュース」のイム・ビョンシク記者が板門店の北側を眺めながら撮った(北朝鮮)軍人の写真と北朝鮮の「労働新聞」記者が板門店南側を眺めながら撮った(南の)軍人の写真、AFPのエド・ジョーンズ記者が異邦人の目で南北を行き来しながら撮った写真を並んで再構成する形で見せてくれる。南北の軍人の服飾や一部の施設は違うものの、人々の表情や自然の美しさから感じられる韓国と北朝鮮の同質感が目を引く。
京畿道と文化放送(MBC)が共同主催し、京畿アートセンターが主管する「Let's DMZ」イベントの一つとして企画された展示だ。防疫のため、展示場の入場者は1時間当たり150人と制限される。