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[時論] 繰り返される日本軍の韓半島進出

原文入力:2011-02-07午後06:51:21(1755字)
キム・サムウン前独立記念館長

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 "米国が最終的に唯一の超強大国としての支配的な地位を失うと考えれば日本は中国と手を握る可能性が高い。" 米国の碩学 サミュエル・ハンティントンが1998年 東京講演 ‘21世紀日本の選択:世界政治の再編成’ でした話だ。<ウォールストリート ジャーナル>等、米国言論らは先月13日 アンケート調査で ‘世界最高経済大国’ を問う質問に、回答者の47%が中国を挙げたと報道した。昨年下半期に日本を上回り世界2位の経済大国となった中国の米国追い越し時期を学者たちは20~30年と見通している。 ‘チャイメリカ’ という造語も登場した。

キム・クァンジン国防部長官と北沢俊美 日本防衛相が去る1月11日、韓-日軍事協力を深く推進することで合意した。事実上、韓-日軍事同盟を指向する始まりと見える。 軍事秘密保護協定と相互軍需支援協定に続き、軍事同盟につながり韓半島有事時に日本の軍事力が介入する道を開くことになる。

昨年11月、北韓の延坪島砲撃後、西海と東シナ海で韓-米、米-日の連合訓練があった。数日後、マイケル・ミューレン米国合同参謀議長が韓国と日本を訪問し、両国の軍事協力を促した。 その結果が韓-日軍事協定の推進だ。 韓-米-日軍事同盟または、軍事協力体制は当然に中国とロシアを結束させ、冷戦時代の構図を呼び起こす。韓国はこれらにとって不快な存在または、敵対に変わり20年間にわたり磨いてきた北方政策を崩すことになる。

1894年、東学革命の時、日本軍は招かれざる客として韓半島に上陸し、武力で併呑した。117年が過ぎた今日、再び韓国、北韓対決の隙を衝き、日本自衛隊が韓半島上陸を伺っている。 同族間の内戦が日帝を呼び覚まし、同族どうしの砲撃戦が日本自衛隊を招く局面だ。日本軍が南側軍隊と協力し北側を打つという、繰り返される痛切な民族史の悲劇だ。昨年一年、わが国の輸出の25%が中国に集中しており、これは米・日・ヨーロッパ連合(EU)に輸出したものを合わせた数字にほぼ等しい。金は中国で儲け米・日と軍事包囲網を作るならば、中国がいつまでこういう構図を認めているだろうか。

韓国が北方関係に敵対し南方だけに没頭するのは10年先を見通すことが出来ない拙策だ。今、北韓の天然資源が次から次へ中国企業へ渡り、李成桂(イ・ソンゲ)が回軍した威化島が中国に100年間にわたり租借されたという。金大中大統領と金正日国防委員長の第一次南北首脳会談で、金正日が「私たちの山の下に宝物がとても多く出る。これを私達で分け合って食べるべきで、どうして中国に与えられるか」 と話したということを、ムン・ドンファン牧師が金前大統領から聞いたと伝えた。民族の未来のために‘北韓の宝物’、すなわち貴重な天然資源が中国に搬出されることを防ぐべきではないだろうか。

①648年、唐太宗と金春秋の羅唐同盟で百済・高句麗滅亡
②1593年、壬辰倭乱の時、豊臣秀吉が明に朝鮮南側四道分割を要求
③1894年、英国外相 ジョン キンバリーがソウルの北側は清国、南側は日本の占領を提案
④1896年、日本特使 山形、ロシアに39度線での分割支配を提案
⑤1903年、駐日ロシア公使 ロマン ロマノビッチ ロージェン、7年前の日本提案どおり39度線分割支配を提案
⑥1905年、米国のタフトと日本の桂の密約、日本が朝鮮を植民化し、フィリピンは米国が植民化
⑦1945年、米・ソ 韓半島分断占領。

こういう歴史を理解しているならば南北和解協力構図を復元し、平和統一の道を探さなければならない。李明博大統領は親日の血統を受け軍事独裁の母乳で成長した取り巻きと保守言論の包囲網から抜け出さなければならない。10年、100年後の歴史の評価を恐れながら、民族問題を真剣に検討すれば良い。ハンティントンの予測も参考にしながら。 権力は短く民族は永遠であるからだ。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/462136.html 訳J.S