本文に移動
全体  > 経済

また外国人投資家に「資金の刈り取り」をされたのか…KOSPIだけが急落する理由

登録:2026-10-20 20:29 修正:2026-10-21 06:17
15日、ソウル市中区のウリィ銀行本店ディーリングルームの電光掲示板に、KOSPIおよびSKハイニックス、サムスン電子の終値が表示されている。この日のKOSPIは前日終値比454.59(7.57%)安の5554.22で取引を終えた/聯合ニュース

 韓国の株式市場が再び揺らいでいる。7月に個別銘柄のレバレッジ商品による後遺症と世界的な株式市場の調整の影響で大幅な調整を受けた韓国株式市場は、その後7000台を回復したものの、10月に入り再び勢いを失った。注目すべきは、サムスン電子が第3四半期(7~9月)に異例の好営業利益を上げたにもかかわらず、韓国株式市場が他の市場とは異なり、相対的に大きな下落幅を示し、差別化されている点だ。下半期に入って10月15日までの間に、米国ナスダック指数は1.9%上昇し、日本株式市場は8%下落、台湾株式市場は1.8%上昇したが、KOSPIは34.5%急落している。

 韓国株式市場だけが差別化されている要因については、明確な答えを見つけるのが難しい。株式市場の調整要因として指摘されているイラン発のリスクによる原油高や、米連邦準備制度理事会の利上げサイクル、そして5%を上回る米国債利回り水準、すなわち高金利への恐怖などの悪材料は、韓国株式市場だけのものではないからだ。では、韓国株式市場が異なる動きを見せる現象の根本的な要因は何だろうか。

 第一に、外国人投資家による過去最高レベルの韓国株式の売り越しだ。今年に入って、外国人投資家はKOSPI市場で約208兆ウォン(約25兆円、10月15日基準)を売り越した。まるで陰謀論でよく取り上げられるように、韓国株式市場が外国人投資家によって再び「資金の刈り取り(Fleecing of the Flock)」扱いを受けているかのようだ。資金の刈り取りとは、国際的な巨大金融資本が特定の国に資金を投資し、資産価値と株価を大幅に押し上げた後、大規模な資金回収や危機を引き起こし、莫大な利益を得て去るという仮説だ。

 もちろん、外国人投資家が韓国株式市場だけを対象にして刈り取っているというのは、過度な解釈かもしれない。ただし、誰も予想しなかった半導体スーパーサイクルの好況に伴う韓国株式市場の急騰で生じた莫大な利益を、外国人投資家が無差別に利益確定していることは明らかだ。さらに、外国人投資家の立場からすると、スペースXの上場に続き、オープンAIなどの超大型人工知能(AI)企業の上場に備えた資金調達や、ハイパースケーラー企業の優良社債への投資のために、韓国株式市場などから資金を回収している可能性もある。理由が何であれ、韓国株式市場から外国人資金が絶えず流出していることは、韓国株式市場の他と異なる値動きの主な要因として作用している。

KOSPIの外国人投資家による株式買い越し・売り越し推移 資料:連合インフォマックス,iM証券//ハンギョレ新聞社

 第二の理由は、コリア・ディスカウント(韓国株式市場の割安評価)だ。これまで商法改正や株主還元政策の強化などでコリア・ディスカウントが解消されると期待されていたが、外国人投資家にはまだ大きな信頼を与えられていないのではないか。信頼を与えるにはもう少し時間が必要とみられる

 最後に、半導体業況サイクルをめぐる論争だ。繰り返し浮上するAIサイクルのピーク論が、半導体スーパーサイクルへの懸念を引き起こし、世界の半導体株のモメンタムが弱まっている。

 しかし、前向きに捉えれば、半導体スーパーサイクルが続く可能性は高く、それに伴うサムスン電子とSKハイニックスの業績見通しは依然として良好だ。また、コリア・ディスカウントの解消に向けた取り組みも継続されている。どれだけ「資金刈り取り」が行われても、利益サイクルが堅調であるという点からすれば、あとは時間の問題だ。韓国株式市場はコリア・ディスカウントを解消しながら正常な位置を取り戻すだろう。

パク・サンヒョン|iM証券主席研究委員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1283115.html韓国語原文入力:2026-10-19 19:00
訳J.S

関連記事