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EVのキャズムは終わった…韓国自動車市場、上半期に地殻変動

登録:2026-07-15 20:24 修正:2026-07-16 07:56
今年上半期に韓国で1万8009台が販売された起亜の電気自動車「EV3」=起亜提供//ハンギョレ新聞社

 2023年から深まった韓国国内での電気自動車(EV)市場の需要減速(キャズム)の暗く長いトンネルを抜け出した上半期だった。トンネルを照らすヘッドライトの役割は、輸入EVブランドのテスラが担っている。現代自動車や起亜など韓国の自動車ブランドが解決しなければならない下半期の宿題はそれだけ増えた。

(1)新車4台のうち1台がEV

 韓国産業通商部は15日、上半期(1~6月)の決算を兼ねた6月の自動車産業動向資料を発表した。先月、韓国で販売された車は15万9725台。そのうち3万9031台(24.4%)がEVだった。前年同月の2万314台(13.9%)と比べて、販売量は1年で92.1%急増し、韓国市場でのシェアも2倍近く増えた。

 上半期全体に広げてみると、「新車4台のうち1台はEV」という傾向はすでに定着しているようだ。この期間、韓国国内での販売84万7630台のうち23.7%にあたる20万1096台がEVだった。キャズムのさなかにあった2024年上半期(8.4%、6万6930台)と2025年上半期(11.2%、9万2235台)と比べると、「販売量の急速充電」と言える。月別に見ると、今年1月の韓国国内販売におけるEVのシェアは8.4%(1万101台)だった。2月に入ってからは29.5%(3万6332台)に大幅に増加した。韓国政府のEV補助金支給指針が例年より早く確定したためで、その後も3月は25%→4月は25.7%→5月は27.8%→6月は24.4%と販売比率は減少していない。3月から6月にかけての米国-イラン戦争で急騰したガソリン価格が、EVの需要も同時に牽引した結果だ。上半期に販売された新車10台のうち6台(58.3%)はガソリン車ではなくエコカー(ハイブリッド、EV、プラグインハイブリッド、水素車)だった。ハイブリッド車の上半期の販売比率は33.5%(28万4310台)で、昨年上半期の34.3%と大きな差はなかった。

 ブルームバーグ・ニューエナジーファイナンス(BNEF)は、先月発表した今年のEV見通し報告書で、世界のEVの販売台数を前年より11%増の2300万台以上と予測した。国際エネルギー機関(IEA)のグローバルEV展望レポートは、今年の世界の新車販売のうち30%がEVになると予測している。

BYDコリアのプラグインハイブリッド車「シーライオン6 DM-i」=BYDコリア提供//ハンギョレ新聞社

(2)韓国車の善戦を覆い隠したテスラ

 CarIsYouデータ研究所の上半期分析資料によると、起亜のEV3(1万8009台、46.4%増)、EV4(7645台、150.9%増)、EV9(1460台、97.3%増)、現代自動車のアイオニック5(1万1569台、66.8%増)、アイオニック9(7002台、101.8%増)、アイオニック6(4878台、68.1%増)、KGMのムッソEV(3839台、41.8%増)など、韓国の完成車メーカーの主力EVモデルが昨年上半期に比べて販売量を大幅に上げた。起亜が昨年下半期に発売したEV5は、上半期の全車種別販売台数で16位(1万5411台)にランクインし、上半期に発売した多目的EVのPV5(2233台)も好調だった。

 ただし、上半期の韓国EV市場の最前列にはテスラがいた。産業部の資料によると、テスラは1月から6月までで合計5万6139台を販売した。昨年上半期(1万9212台)と比較して、販売台数は192.2%急増した。中型SUVのモデルYが4万3359台売れ、ハイブリッドが主力の起亜のソレント(5万5426台)に次いで上半期の韓国国内販売2位となった。ドルフィン、ATTO3、シーライオン7などの中低価格モデルを前面に出した中国のEVブランドのBYD(比亜迪)は、上半期に1万1675台を販売した。昨年1月にATTO3を発売し韓国市場に参入したBYDは、同年上半期は1286台の販売にとどまった。コストパフォーマンスを前面に出したマーケティング戦略が功を奏し、販売量は807.9%急増した。

 上半期を基準に、韓国でのEV販売台数は1年で10万8861台増加している。同じ期間のテスラ・BYDの販売増加分は4万7316台。算術的には増加したEV市場のほぼ半分を両社が占めたことになる。輸入車業界の関係者は「下半期には中国のEVであるZeekr (ジーカー)に続き、Xpeng(小鵬汽車:シャオペン)も韓国市場に進出する見込みだ」と述べた。自動運転技術に優れたシャオペンは「中国のテスラ」と呼ばれている。

現代自動車の「2027キャスパーエレクトリック」=現代自動車提供//ハンギョレ新聞社

(3)現代自動車を抜いた起亜

 乗用車部門だけを見ると、上半期の韓国での販売1位は、前年同期比で8.1%増の販売量を記録した起亜(27万8665台)が占めた。起亜は28年前に現代自動車グループに加入して以来初めて、今年5月に韓国市場で現代自動車を抜いた後、その勢いを維持している。現代自動車は上半期の販売台数が9.7%減少(26万3722台)し、2位に上がった。現代自動車は下半期の新車発売効果を期待している。15日、快適装備を強化した年式変更モデル「2027キャスパー」(1546万ウォン~)と「2027キャスパー・エレクトリック」(2847万ウォン~)をリリースした。ガソリン・ハイブリッドモデルのジ・オールニュー・アバンテ(The All New Avante)や大型電気SUVのジェネシスGV90も下半期に発売される。

キム・ナミル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1268420.html韓国語原文入力:2026-07-15 18:58
訳J.S

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