本文に移動
全体  > 経済

半導体の「夢の新素材」モリブデン、韓国の鉱山に60年分埋蔵と推定

登録:2026-06-18 19:57 修正:2026-06-19 08:23
上東モリブデン鉱山の掘削現場=アルモンティ大韓重石提供//ハンギョレ新聞社

 世界最大かつ韓国唯一のタングステン鉱山を運営しているアルモンティ大韓重石のモリブデン鉱山掘削結果に関心が集まっている。上東(サンドン)鉱山でタングステンに続きモリブデンまで生産されれば、韓国は先端産業や防衛産業などで不可欠な二つの戦略鉱物の国内生産基盤を確保でき、資源安全保障とサプライチェーンの安定性強化にも大きく寄与すると期待される。

 アルモンティ大韓重石は、江原道寧越郡(ヨンウォルグン)の上東鉱山付近で進められているモリブデン鉱山の掘削作業において、過去の探査結果と同程度の埋蔵量と品質が確認されたと、18日に明らかにした。上東モリブデン鉱山の採掘可能期間は60年以上と推定されている。

 アルモンティ大韓重石は、モリブデン資源量と鉱体の規模を確認するため、合計26本の掘削孔を開けて掘削作業を進めている。現在、計画された全掘削作業の37%が完了しており、鉱体の規模が最終確認され次第、生産を開始する予定だ。

 「黒い黄金」と呼ばれるモリブデンは、鉄鋼や特殊合金の強度・耐熱性・耐食性を向上させる重要な素材で、航空宇宙、防衛産業、原子力、石油化学はもちろん、近年では半導体や再生可能エネルギー分野でも需要が拡大している戦略鉱物だ。特に高温・高圧環境で優れた性能を発揮し、先端産業や国家安全保障に関わる産業にとって不可欠な素材と評価されている。

 しかし、最近の世界的な供給不安や需要増加などの影響で、モリブデンの価格は上がり続けている。現物価格は1キロあたり約82ドルで、過去1年間で約23.5%上昇した。韓国は現在、タングステンの輸入の80%以上、モリブデンの輸入の90%以上を中国に依存しており、サプライチェーンの多様化が重要な課題になっている。

 アルモンティ大韓重石のルイス・ブラック会長は「上東鉱山にすでに構築されたタングステン生産インフラと鉱山運営の経験は、モリブデン開発にも大きな強みとなるだろう。鉱体の全体規模が確認され次第、生産を推進し、韓国の資源安全保障の強化と地域経済の活性化に貢献する」と述べた。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/gangwon/1264174.html韓国語原文入力:2026-06-18 17:33
訳J.S

関連記事