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サッカー「ゴーストラボーナ」披露する人型ロボット「アトラス」、メッシの動きで学習

登録:2026-06-05 19:42 修正:2026-06-06 09:04
アトラスがゴーストラボーナの動作を学んでいる様子=ボストン・ダイナミクスのYouTube動画より//ハンギョレ新聞社

 サッカーは身体の各部分の協調性、バランス感覚、タイミングなどが総合された「動きの学校」だ。サッカーを通じてロボットにより自然に動く方法を教えられないだろうか。現代自動車の子会社「ボストン・ダイナミクス」が、2026年FIFA北中米ワールドカップを控えてヒューマノイドロボット「アトラス」を「スクール・オブ・フットボール」に入学させたのはそののためだ。

 アトラスは最近、ディフェンダーを欺くフェイント動作に、足を交差させて蹴るラボーナキックを組み合わせた「ゴーストラボーナ」技術を披露した。サッカーボールに向かって歩いたアトラスが、左足で蹴るふりをして、突然右足を左足の後ろに交差させて強くボールを蹴る動作だ。ボストン・ダイナミクスは5日、「ディフェンダーを確実に欺くためには非常に速いスピードでフェイントモーションを取る必要がある。また、両足が地面から完全に離れた後に再び着地できる力と敏捷性が必要だ。その中でもキックを完璧に仕上げるためのバランス感覚を維持しなければならない」と説明した。

アトラスに教えるサッカー選手の動作を抽出するシーン=ボストン・ダイナミクスのYouTube動画より//ハンギョレ新聞社

 アトラスはこの動作をどうやって覚えたのだろうか。ボストン・ダイナミクスがトレーニング方法をユーチューブで公開した。

 まず開発者は「サッカー史上最も偉大な選手たちの動きのパターンからインスピレーションを得た」と語った。ボストン・ダイナミクスが公開した映像には、マラドーナやメッシなどの試合映像が背景に流れていた。次いで人間の動作のデモデータの抽出。デモデータはビデオやモーションキャプチャなどで取得できる。ゴーストラボーナ技術は光学式モーションキャプチャシステムを用いて、サッカー選手の実際の動作を高精度データとして記録したという。ボストン・ダイナミクスの開発者も、モーションキャプチャスーツを実際に着用し、基本的なキックの動作を実演した。

 ボストン・ダイナミクスは「モーションキャプチャを行うことで、人間らしいスタイルが反映された多くのデモデータを迅速に収集できる」と述べた。ただし、人間とロボットの身体構造が一致しないことが問題だ。ヒューマノイドロボットが人間に似た外見で似た動作をしても、関節の数などでは人間に追いつけない。ボストン・ダイナミクスは、「リターゲティング」プロセスを通じて人間の骨格と動きをアトラスの物理構造に合わせてマッピングしたと述べている。

シミュレーション環境で強化学習を通じてキック動作を学習するアトラス=現代自動車提供//ハンギョレ新聞社

 これからアトラスはどのように動いたらよいのか自ら物理法則を理解しなければならない。ボストン・ダイナミクスは、クラウドベースのグラフィックス処理装置(GPU)を実装したシミュレーション空間で、数千台のアトラスを同時に訓練した。先月、23キロの冷蔵庫を軽々と持ち上げるために使用した強化学習方式だ。ボストン・ダイナミクスは「実世界では1年分に相当する身体的試行錯誤を、たった24時間のシミュレーションで完了できた」と語った。

 現代自動車は「アトラスがサッカーを通じて学んだ動きは、単なるスポーツ技術にとどまらず、ロボティクス技術の高度化に重要な役割を果たす」と述べた。キック動作を通じてタイミング、力の生成、協調性を習得し、ボールを扱う複雑な動作を通じて回転運動、体重移動、全身制御能力を発展させることができるということだ。現代自動車は「サッカーのように移動と操作が同時に求められる環境は、今後物流・製造現場でロボットが物体を扱い移動する作業遂行能力に直接拡張しうる」と説明した。

キム・ナミル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1262108.html韓国語原文入力:2026-06-05 14:06
訳J.S

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