ドナルド・トランプ米大統領が対イラン海上封鎖作戦を説明する中で、米海軍が「海賊のように」行動していると発言し、物議を醸した。
ロイター通信などによると、トランプ大統領は1日(現地時間)、米フロリダ州で開催されたイベントで、米軍のイラン海上封鎖を迂回しようとした船舶を米海軍が拿捕(だほ)した事件に言及し、「我々(米海軍)はエンジンを止めさせ、船上に降りて制圧した。船も、貨物も、石油もすべて手に入れた。非常に儲かるビジネスだ」としたうえで、「我々は海賊のようだ」と述べた。聴衆が爆笑し、拍手を送ると、トランプ大統領は「海賊と多少似ているが、我々は決してふざけているわけではない」と語った。
特に、米海軍の活動を「海賊行為」や「儲かるビジネス」などに例えた発言が批判の的になった。イランや中東の人々が戦争で苦しんでおり、全世界が原油高・原材料供給難に悩まされている中で、これを笑いの種にしたのは適切ではないという声があがっている。
米海軍が依然として軍事作戦を展開していることを認めた点で、「戦争は終了した」というトランプ大統領の主張と矛盾するという指摘もある。トランプ大統領は、米国大統領が議会の承認なしに対外武力行使を行える「60日」の法的期限が5月1日に満了したことについて、「(4月7日の)停戦以降、イランとの交戦はなかった」ため違法ではないと主張した。ネットユーザーたちはコミュニティサイト「レディット」などを通じて、「今、自分が海賊だと自白したのか」、「封鎖は交戦ではないと主張しているのか」など、困惑した反応を示した。
イランは2月28日、米国とイスラエルから攻撃を受けてから、ホルムズ海峡を事実上封鎖しており、一部のイラン関連船舶や事前許可を得た船舶のみを通過させてきた。これに対し、米国は先月からホルムズ海峡と近隣の公海を「逆封鎖」し、イラン関連の船舶さえも脱出できないように阻止することで対抗した。米中央軍は1日現在、45隻の船舶の航路を変更させたと発表した。