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韓中、韓日首脳会談その後…揺さぶりの一手が必要【寄稿】

登録:2026-01-15 06:42 修正:2026-01-17 07:52
李在明大統領と中国の習近平国家主席が5日、中国北京人民大会堂で首脳会談をした後に開かれた韓中了解覚書(MOU)締結式で握手を交わしている。李大統領と高市早苗首相が13日、日本の奈良県首脳会談場で握手している/聯合ニュース

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が、韓中関係ほど韓日関係も重要だという言葉通り、中国に続き日本を訪問し、シャトル外交を正常化した。特に、年明けの訪中期間にも、韓日首脳会談を念頭に置き、不要な懸案が発生しないように細心の注意を払った。日本の歴史問題に対する中国の協力要請に対し、認識と対応を切り離したアプローチを取った。また、中国が高市早苗首相の「台湾有事」発言を問題視して「軍民両用品目の対日輸出規制」を発表し、「歴史の正しい方に立たなければならない」と批判したが、李大統領はこれを「孔子の言葉」としてと受け止めたと述べ、(中日の争いに)巻き込まれる危険性をできるだけ避けようとした。一方、韓日首脳会談でも中国を考え、高市首相が尖鋭な中日対立の中で韓国を引き込み国内支持率を引き上げようとする政治的意図にもかかわらず、韓中日協力とサプライチェーンの必要性を強調する方式で対処し、両国首脳会談を成功的に終えた。

 このように新年早々、韓中日と韓日連続首脳会談を開催したのは、両国間の信頼構築を通じて4月頃に展開される米中首脳会談など、新たな局面の変化に備えるための深謀遠慮(通り諸頼のことを深く考え、周到に計画を立てること)もあった。特に、南北関係の突破口を開くためには、中国の建設的な役割が切に求められるため、韓中首脳会談に力を入れ、実際によく準備された外交的メッセージを発信した。例えば「一つの中国を尊重する」と先制的に述べることで、中国が意図的に朝鮮半島非核化を口にしない状況でこの問題を争点化しなかった。一方、李大統領は南北平和共存の意志と案について、習近平国家主席と李強首相に時間をかけて説明した。特に「創意的案」、「平和の制度化」、「実現可能な代案」という発言の中には、朝鮮半島における戦争状態の終息、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁外の観光・鉄道・保健医療協力に対する具体的アイディアを包括したものとみられる。

 習主席も李大統領の提案を真摯に受け止め、「地域の発展に肯定的なエネルギーを加えなければならない」と言及し、中国の建設的役割を支持する意向を明らかにした。一方、南北関係改善の必要性に共感しながらも、「分厚い氷は一気に溶けない」という言葉を引用し、忍耐を強調した。現実的に北朝鮮が「敵対的二国」を宣言し、「荒唐無稽な非核化への執念を捨てない限り」対話に乗り出さないという立場を表明したうえ、中国も米中関係戦線を拡大しないために、国連安保理の対北朝鮮制裁をある程度守らざるを得ない状況で、信頼構築と条件を成熟させるためには、十分な時間が必要だという意味だ。

 しかし、今回の韓日首脳会談で、高市首相は例の「北朝鮮の完全な非核化」とそのための韓米日共同対応を強調し、李大統領も「朝鮮半島の完全な非核化」と恒久的平和構築が必要だと述べた。もちろん、これは「先に非核化すべき」と強調したわけではなく、その場しのぎの発言でもない。すでに韓米首脳会談をまとめた共同ファクトシートにも「北朝鮮の完全な非核化」を明示しているからだ。

 問題は、韓国が南北関係の突破口を見出し、中国の役割を引き出すためには、いくつかの争点を振り返らなければならないという点だ。第一に、米国の役割だ。現実的に北朝鮮と中国はいずれも、朝鮮半島問題解決の主人公になりたがっているドナルド・トランプ米大統領を韓国が説得できるかどうかを問うている。米国が動かない限り、北朝鮮と中国が先に動く誘引が大きくないためだ。第二に、北朝鮮が対話に出ればすべてを議論できるという「先対話、後交渉」の代わりに、対北朝鮮協力パッケージを提示し、中国とともに北朝鮮を対話に導く迂回路も同時に模索しなければならない。第三に、北朝鮮に対するメッセージを整えることだ。朝鮮半島の非核化を強調すればするほど、南北関係の道がさらに遠のくパラドックスを乗り越えなければならない。韓米合同軍事演習は戦時作戦権の回復のためにも必要だという主張と、南北対話が完全に途絶えてからすでに7年も経った状況で、(韓米合同軍事演習の中止を)軍事的信頼構築に向けた踏み台にすべきだという主張の間のメッセージ調整が必要だ。

 前の車に沿って進む方式は安全だが、それでは新しい道が見えてこない。必要なら車線を変更しなければならない。状況が変わるのを待たず、状況を揺さぶってこそ、北朝鮮は機会をうかがうだろう。

//ハンギョレ新聞社
イ・ヒオク | 成均館大学校成均中国研究院名誉院長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1239785.html韓国語原文入力:2026-01-14 19:54
訳H.J

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