ウォン・ドル相場、４８日ぶりに１４５０ウォンを下回る…高強度の口頭介入の影響
韓国外国為替当局の高強度の口頭介入と共に、外国株を売って国内株に復帰する投資家に譲渡所得税を免除するなどの政府措置が相次いで取られたことで、24日の日中終値基準の相場が1ドル1450ウォンを下回った。同日のソウル外国為替市場の取引開始時と比べて、1日で30ウォン以上ウォン高に振れた。
この日のウォン・ドル相場は、前取引日に比べて1.3ウォン安の1484.9ウォンで取引を開始した。4月9日（1484.1ウォン）以来8カ月ぶりのウォン安水準だった。
企画財政部のキム・ジェファン国際金融局長と韓国銀行のユン・ギョンス国際局長は、外国為替市場の開場直後に、「過度なウォン安は望ましくない」とし、「政府の強い意志と政策実行能力をまもなく確認することになるだろう」という内容の「外国為替当局市場関連メッセージ」を発表。開場前にキム・ヨンボム大統領室政策室長が「今回は言葉ではなく行動で対応する」とメディアに明らかにしたことも、口頭介入の効果を加えた。相場はわずか1時間で1460ウォンまで上昇した。
企画財政部は、新設される「国内市場復帰口座」に外国株を売った資金を入れて国内株に長期投資すれば、外国株式譲渡所得税（20％）を1年間一時的に非課税にすることにした。また、個人投資家が外国株に投資する際に為替ヘッジ（ドルをあらかじめ定めた価格で売ることで契約し為替変動による損益を回避する）ができる先物為替を導入する。このような内容を盛り込んだ「国内投資、外国為替安定税制支援策」を発表した。投機的買収の危険を強く警告しながら、国内でドルを売る誘引策を同時に打ち出したのだ。
ウォン相場は午後に入ってからさらにウォン高が進み、前取引日より33.8ウォン（2.28％）高の1449.8ウォンで、日中取引（午前9時～午後3時30分）を終えた。この時間の終値基準の相場が1450ウォンを下回ったのは、11月6日（1447.70ウォン）以来48日ぶり。
この日、米ドルの相対価値を示すドル指数が98を割り込んで10月初めの水準に下がり、ウォン高の流れに加勢した。通貨先物市場では外国人がドル先物を大規模に売り越した。株式市場では4719億ウォン分を買い越した。
外国為替市場の各アナリストは、1500ウォン台が懸念されていた急激なウォン安への期待はひとまず崩れるだろうと見込んだ。NH投資証券アナリストのクォン・アミン氏は「最近の輸出好調にも関わらず対米投資の不確実性の余波で企業のドル売りが不在だった」として「潜在ドル売り物量は十分な状況」だと分析した。
訳J.S