慶尚北道義城郡(ウィソングン)の山火事が慶尚北道北部である近隣の安東市(アンドンシ)や青松郡(チョンソングン)、英陽郡(ヨンヤングン)、盈徳郡(ヨンドクグン)などに広がり、山火事による死亡者が15人に増えた。
26日の山林当局の発表によると、前日午後から現在まで発生した死亡者は、安東市(2人)、青松郡(3人)、英陽郡(4人)、盈徳郡(6人)の4カ所で計15人。遺体は道路や住宅の庭などで発見された。
前日の一日だけで、山火事で死亡した人は少なくとも9人と把握された。
警察は25日夜、英陽郡石保面(ソクポミョン)で焼死体4体を発見したと発表した。このうち3人は午後11時11分頃に石保面葡山里(ポサンリ)で、1人は午後11時頃に石堡面花梅里(ファメリ)で発見された。警察が身元を確認している。
同日、盈徳郡でも3人が死亡した。盈徳では現在、山火事のため通信などが途絶え、状況把握が難しいという。
同日午後6時54分頃には安東市臨河面新徳里(イムハミョン・シンドクリ)のある住宅の庭で、70代の女性が遺体で発見された。警察は、この女性が山火事による煙のために窒息死したとみている。青松郡巴川面(パチョンミョン)でも、同日午後7時2分頃、60代の女性が遺体で発見された。警察は「山火事による死亡と推定している」と述べた。
山火事が強風に乗って広がり続けているうえ、空気が乾燥しており、鎮火が難しく、今後人命被害がさらに増える可能性もある。英陽郡石保面では「多数の人が孤立しており、脱出できなかった」という通報が英陽郡に寄せられたという。