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プーチン大統領「侵略されれば相互支援」…金正恩委員長「同盟水準へと格上げ」

登録:2024-06-20 07:34 修正:2024-06-21 09:09
北朝鮮の金正恩国務委員長とロシアのプーチン大統領が19日午後12時、平壌の金日成広場で行われた「国賓訪問」公式歓迎式に臨んでいる=平壌/AFP・聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのプーチン大統領は19日、平壌(ピョンヤン)で首脳会談を行い、「包括的戦略パートナー協定」に署名した。金委員長は、朝ロは「同盟関係となった」と述べ、プーチン大統領は「侵略された場合、相互支援を提供する」と述べ、両国の協力が大幅に強まったことを強調した。

 金委員長とプーチン大統領はこの日午後、平壌の錦繍山迎賓館での4時間ほどの単独・拡大会談の終了後、共同メディア発表で、「包括的戦略パートナー協定」に署名したことを明らかにした。

 プーチン大統領は新協定について、「協定当事者のうちの一方が侵略された場合は、相互支援(mutual assistance)を提供する」と述べた。プーチン大統領の述べた「相互支援」が、すでに廃棄された1961年の「朝ソ友好協力相互援助条約」の「有事の際の自動軍事介入条項」の復活を意味するのか、2000年2月に締結された「友好善隣協力条約」の「ただちに接触、協議、協力」の強化された表現なのかは、確認されていない。

 金委員長は、「我々の関係は同盟関係という新たな高い水準に達した」とし、「変化した国際情勢と新時代の朝ロ関係の戦略的性格にふさわしい偉大な国家間条約を締結することになったことを、大変満足に思っている」と述べた。しかしプーチン大統領は共同メディア発表で、金委員長とは異なり、一度も「同盟」という表現は使っていない。

 プーチン大統領は、新たな協定は「画期的」であり、朝ロ関係を「新たな水準へと引き上げた」、「軍事技術協力の深化を排除しない」と語った。金委員長も、新協定の締結は「歴史的なこと」、「軍事を含め、協力を促進する」と述べた。ロシアの複数のメディアが伝えた。

 金委員長はプーチン大統領との拡大会談の冒頭発言で、「ロシアがウクライナで特別軍事作戦を遂行していることに、全面的な支持と連帯を表明する」とし、「ロシアのすべての政策を変わることなく無条件に支持するだろう」と述べた。プーチン大統領は「ウクライナ戦争を含めたロシアの政策に対する朝鮮民主主義人民共和国の一貫した確固たる支持に感謝する」と述べたとスプートニクが伝えた。インターファクス通信などは、プーチン大統領が「次回の会談はモスクワで行われることを期待する」と述べ、金委員長を招待したと伝えた。

 プーチン大統領の訪朝は2000年7月以来24年ぶりで、金委員長との首脳会談は昨年9月のロシアのアムール州ボストーチヌイ宇宙基地での会談以来9カ月ぶり。

 プーチン大統領は、当初予定されていた「18日夜」よりはるかに遅い19日午前2時22分に平壌国際飛行場に到着し、金委員長の出迎えを受けた。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1145629.html韓国語原文入力:2024-06-19 22:00
訳D.K

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