本文に移動

文在寅前大統領「朝鮮半島、いつ軍事衝突が起きるか分からない危機」

登録:2024-05-25 06:02 修正:2024-05-25 07:22
文在寅前大統領のビデオ祝辞が23日、在米韓国人団体「米州民主参加フォーラム」がワシントンで開催した「2024コリアピースカンファレンス」で上映されている=イ・ボニョン特派員//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン) 前大統領は23日(現地時間)、在米韓国人団体「米州民主参加フォーラム」がワシントンで開催した「2024コリアピースカンファレンス」へのビデオ祝辞で、「最近の朝鮮半島の状況はいつ軍事的衝突が起きるか分からない深刻な危機局面にある」と述べた。

 文前大統領は「対立と葛藤が深刻化する国際情勢の中で、朝鮮半島の状況はさらに不安だ」とし、「南北間・朝米間の対話は復元されておらず、朝鮮半島平和の安全ピンである9・19南北軍事合意まで形骸化され、軍事的緊張が最高潮に達している」と語った。さらに「このような時こそ平和の価値をより一層強固にし、多方面で朝鮮半の平和を実現するための努力が切に求められる」と平和に向けた努力を呼びかけた。

 文前大統領はこれと関連し、朝鮮戦争の終戦宣言と朝米連絡事務所の設置の推進などの内容で米国下院に発議されている「朝鮮半島平和法案」にさらに多くの議員が支持署名することを期待すると述べた。

 最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表もビデオ祝辞で「過去の民主政府の統一・安保政策は朝鮮半島の恒久的平和のための絶え間ない努力だった」とし、「しかし今の朝鮮半島情勢はいつにも増して厳しい」と述べた。イ代表はまた「朝鮮半島の平和のためには南北当事者の努力とともに国際社会の協力も必要だ」と述べた。

 「朝鮮半島平和法案」を代表発議した米民主党のブラッド・シャーマン下院議員は同日の演説で、北朝鮮に対し数十年間にわたり同じ政策を展開したが、核兵器の数が増えただけだと述べ、米国の政策を批判した。さらに「米国の政治家たちにとって、机を叩きながら北朝鮮は核兵器を保有してはならないと言うのは簡単なことだが、それでは何も得られない」とし、朝米連絡事務所の設置と平和協定など新しいアプローチを取らなければならないと述べた。

 「朝鮮半島平和法案」は第117代議会で発議され、下院議員46人の支持を獲得したが、昨年1月の会期終了と共に廃棄された。シャーマン議員は昨年3月、第118代議会に同法案を再び発議し、これまで民主党議員39人と共和党議員3人の支持署名を集めた。

ワシントン/イ・ボニョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1141926.html韓国語原文入力: 2024-05-24 13:32
訳H.J

関連記事