週末の間、キャンプ場でテントの中で火をつけたまま眠りに落ち、死亡した状態で発見された事故が相次いだ。冬のキャンプで、寒さを凌ぐため焚き火をしたり、温熱器具を使用して一酸化炭素中毒になる事例が発生しており、消防庁が注意を呼びかけた。
12日午後12時29分ごろ、忠清北道永同郡黄澗面(ヨンドングン・ファンガンミョン)のキャンプ場のテントの中で、Aさん(63)と妻のBさん(58)、孫のCさん(5)が遺体で発見された。発見当時、3人とも心停止状態であり、テントの中には焚き火台に炭火を起こした跡があった。遺書は見つからなかった。死亡した人々は前日、ソウルからここに遊びに来たという。警察関係者は「一酸化炭素中毒で死亡した可能性を念頭に置いて正確な死因を調査中」だと述べた。
前日の11日にも京畿道驪州市(ヨジュシ)のあるキャンプ場で、50代の夫婦がテントの中で遺体で発見された。テントの中では炭火を起こした跡のある焚き火台が発見された。警察は死亡した夫婦の体から外傷を発見できず、自殺を図ったことを暗示する遺書なども見つからなかったため、彼らが一酸化炭素中毒事故で亡くなった可能性が高いとみて、死因を調べている。先月22日、光州広域市北区生龍洞(プック・センヨンドン)のある溜池の近くでも同様の事故が発生した。
消防庁が昨年発表した一酸化炭素中毒事故の統計によると、2019~2021年の3年間、119番に通報された一酸化炭素中毒事故は計471件だが、このうち85.1%である401件が10月から3月の間に発生した。キャンプ場や車中泊に来た旅行客の車やテント内で発生した中毒事故も123件で、26%を占めた。
消防庁は「冬季にキャンプをする時は車両やテントの中で石炭、木材類を使用せず、ブタンガスの暖房用品を使う時は随時換気をしなければならない」と注意を呼びかけた。携帯用一酸化炭素感知器を備えることも事故予防に役立つと補足した。