韓国の火星探査の可能性と戦略について、産官学の専門家が集まり議論する場が設けられた。
科学技術情報通信部は30日、大田(テジョン)にある韓国科学技術院(KAIST)の人工衛星研究所で、「大韓民国の火星探査の価値と戦略」をテーマとする第3回宇宙探査シンポジウムを開催したと明らかにした。
今回のシンポジウムは、8月から宇宙探査の価値(8月)と月探査(9月)をテーマに、1カ月に1回テーマを変えて開かれている。この日は、火星探査の価値と研究開発推進戦略、火星軌道船と着陸船の開発方法を主な内容として開かれた。
シンポジウムでは、KAISTのパン・ヒョチュン教授が「主要国の火星探査計画と目的、韓国の戦略」というテーマで発表し、韓国航空宇宙研究院のキム・ジュヒョン責任研究員が「火星探査任務の設計の方向」をテーマに、科学任務の目標設定の重要性を説明した。
主な宇宙探査の先導国は、様々な火星探査任務を企画し推進している。米国は1960年代の「マリナー」計画を皮切りに、2020年の「パーシビアランス」など、火星探査任務の遂行を続けてきた。最近では、「アルテミス」計画で月に人類の拠点を設けた後、そこを基地として火星有人探査を行うという「ムーン・トゥ・マーズ」(Moon To Mars)計画を推進している。中国とアラブ首長国連邦(UAE)は2020年7月にともに火星探査船を打ち上げ、日本は来年の打ち上げを目標に火星の衛星「フォボス」の探査任務を準備中だ。
科学技術部のチョ・ソンハク巨大公共研究政策官は「月の探査経験をもとに、韓国の深宇宙探査能力を向上させる一方、世界の国々と協力して火星探査を推進できるよう準備していく」と明らかにした。