ウクライナ軍が東部戦線でバフムト南部の小都市クリシチフカを奪還した。ロシアは無人機でウクライナ南部の穀物倉庫を攻撃した。
ワシントン・ポスト紙の報道によると、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー大佐は17日、「ウクライナ軍がロシア軍を追い出し、クリシチフカを完全に統制している」と述べた。このため、今年初めに長い激戦の末ロシア軍に奪われた拠点バフムトに対するウクライナ軍の攻略に弾みがつくものとみられる。
ウクライナ軍は6月に反転攻勢に出て以来、南部地域の攻略に集中しているが、ロシア軍が集中的に埋設しておいた地雷のせいで前進が遅れるなど、目立つ戦果は挙げられなかった。しかし、ウクライナ軍は東部戦線での今回の貴重な勝利で、ロシア軍が掌握しているバフムト攻略を目前に控えている。
一方、ロシア軍は同日、ミサイルとドローンで南部オデーサ地域の農耕地と穀物倉庫を攻撃した。
ウクライナ空軍は、ロシア軍がドローン6機と巡航ミサイル10発を発射し、このうちドローン6機とミサイル6発を撃墜したと明らかにした。防空網を潜り抜けたミサイルは農耕地と穀物倉庫に落ちたが、人命被害はなかった。この日ロシア軍の攻撃目標となったオデーサは、ウクライナの穀物輸出の窓口である黒海港がある地域だ。