日本による福島第一原発の汚染水放出に抗議するパフォーマンスを行うため日本大使館の入居している建物に立ち入った大学生が、警察に逮捕された。
ソウル警察庁は、24日午後1時5分ごろに福島汚染水投棄反対大学生遠征団に所属する16人の大学生を、共同建造物侵入の疑いで立件したと発表した。大学生たちは、ソウル鍾路区(チョンノグ)の日本大使館が入居するツインツリータワーA棟に侵入した疑いが持たれている。大使館はこの建物の9階にあるが、一部は8階まで上がっていたことが把握された。8階までは日本大使館公報文化院や領事館などがあり一般人にも開放されている。
遠征団側の説明を総合すると、彼らは8階に壁新聞を貼り、2階で気候行動のプラカードを掲げてパフォーマンスを行う予定だった。建物に立ち入った際にも警察による制止は特に受けていないという。しかし、大学生の一部がすでに建物に入っている状況で、警察が突如として鎮圧をはじめたと主張している。検挙された学生たちは鍾岩(チョンアム)、江東(カンドン)、衿川(クムチョン)、瑞草(ソチョ)の4つの警察署に連行された。
この日午後1時、福島汚染水投棄反対大学生遠征団に所属する40人あまりの大学生は、日本大使館前で汚染水投棄の中止を求める記者会見を行った。彼らは「総選挙に気を取られ、国民の命を売り渡した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を糾弾する」、「大韓民国国民は汚染水投棄に反対する」、「汚染水反対の一言も言えない大統領、本当に韓国の大統領ですか」などと記されたプラカードを手に糾弾スローガンを叫んだ。警察が未届け集会とみなして解散命令を3回下すと、遠征団は自主解散した。