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白昼のソウルの公園で性的暴行を加えた30代男逮捕…被害者は意識不明

登録:2023-08-18 09:46 修正:2023-08-19 06:49
ソウル冠岳警察署の留置場入口前を行き来する警察関係者たち/聯合ニュース

 相次ぐ無差別犯罪で韓国市民の不安が高まっている中、白昼のソウル市内の山奥の公園で女性を殴り性的暴行を加えた30代の男が警察に捕まった。加害者に暴行された女性は意識不明で危篤の状態。

 ソウル冠岳(クァナク)警察署は、17日午後12時10分頃、冠岳区新林洞(シルリムドン)の山腹にある公園で30代女性に性的暴行を加えた30代男性Aを強姦傷害の疑いで現場で逮捕したと発表した。人通りの少ない犯行場所近くの散策路を歩いていた登山客が被害者の悲鳴を聞き、同日午前11時44分頃、警察に通報した。A容疑者は犯行当時、鈍器を利用して被害者を暴行したという。被害者は警察が発見した直後に病院に移送されたが、現在危篤な状態だ。A容疑者は検挙当時、被害者が木の枝に引っかかって倒れたとし、支離滅裂なことを述べていると伝えられている。

 警察は今回の事件が性犯罪と結合した無差別犯罪である可能性について調べている。A容疑者は被害女性と一面識もない間柄であり、新林洞一帯には住んでいないことが調査で確認されたためだ。警察はA容疑者がこの日午前9時55分頃、衿川区禿山洞(クムチョング・トクサンドン)の住居地を出発し、11時1分頃に冠岳山の散策路に到着したと説明した。これに先立ち、先月21日に発生した無差別刺傷事件も新林洞で発生したため、警察はA容疑者の犯行がこの事件および殺人予告脅迫文などと関連性はないかなども調査する方針だ。

 警察が麻薬類簡易試薬検査をした結果、A容疑者には「陰性」反応が出ており、飲酒状態でもなかった。A容疑者は性犯罪者に対して付着命令が下される電子足輪を着用していなかった。A容疑者の精神病歴については、警察が押収捜索を通じて確認する予定だ。合わせて18日にA容疑者に対して拘束令状も申請する計画だ。

 今回の事件は、先月21日に新林駅付近で白昼起きた凶器振り回しによる刺傷事件から1カ月も経たないうちに近い場所で起きた凶悪犯罪であるため、衝撃が大きい。特に新林洞の刺傷事件以後、警察は一帯の治安を強化してきただけに、警察対策の実効性が議論の的になるものとみられる。増える凶悪犯罪に対応するため、警察は最近「特別治安活動」を宣言し、大衆密集地域3329カ所に一日平均1万人以上の警察人員を投入してきた。

ユン・ヨンジョン、シム・ウサム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1104695.html韓国語原文入力:2023-08-18 01:12
訳C.M

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